研究者業績
基本情報
論文
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Asian Journal of Surgery 41(2) 192-196 2018年3月1日 査読有り
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SURGERY TODAY 48(1) 33-43 2018年1月 査読有り
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CANCER CHEMOTHERAPY AND PHARMACOLOGY 79(5) 1021-1029 2017年5月 査読有り
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SURGERY TODAY 46(7) 860-871 2016年7月 査読有り
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SURGERY TODAY 46(4) 491-500 2016年4月 査読有り
MISC
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日本大腸肛門病学会雑誌 61(2) 91-94 2008年2月1日症例は89歳女性.腹痛を主訴に前医を受診し,大腸腸閉塞と診断され入院した.注腸造影および下部消化管内視鏡検査で大腸癌と診断されたが,その後,腹部膨満が増強したため当院に紹介入院となった.入院時腹部単純レントゲン写真で,大量のfree airを認め,大腸癌による穿孔性汎発性腹膜炎の診断にて同日緊急手術を行った.術中所見では多量の便汁様腹水と直腸に全周性の直腸癌を認めた.その口側に穿孔部があり,同部付近にPress Through Package(以下,PTP)未開封の薬剤が認められた.洗浄ドレナージ,ハルトマン手術を行った.PTPによる穿孔は高齢者に認められるが,ほとんどの症例は上部消化管であり下部消化管,さらには癌に関連した大腸の穿孔はきわめてまれである.高齢者においては,服薬数が多くなる傾向もあり,服薬指導を充分に行い,包装の形態も工夫が必要と考えられた.<br>
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日本大腸肛門病学会雑誌 60(10) 901-905 2007年10月15日直腸肛門機能性疾患の診断における画像診断の位置づけ, ならびに画像診断法としての経肛門的超音波検査, 排便造影およびその応用法, CT, MRIについて概説した. 直腸肛門部の機能性疾患では, 複数の直腸肛門機能疾患が合併して存在することがあり, さらには婦人科疾患, 泌尿器科疾患などを併存することが少なくない. それゆえ直腸肛門機能性疾患の画像診断においては, 骨盤内臓器の機能性疾患の一つとして周囲臓器の異常とともに診断する必要がある. 直腸肛門機能性疾患の治療では, まず保存的治療を行いその改善度を評価する必要がある. 改善がみられない場合には, 診断した機能性疾患が症状を充分反映し, それが解剖学的に修復可能な疾患や病態であれば, 外科的治療の対象となるが, 外科治療は慎重に選択すべきであることを強調したい.
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INTERNATIONAL JOURNAL OF COLORECTAL DISEASE 22(10) 1249-1253 2007年10月 査読有り
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日本消化器外科学会雑誌 40(7) 2007年7月1日
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日本消化器外科学会雑誌 40(7) 2007年7月1日
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日本消化器外科学会雑誌 40(7) 2007年7月1日
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日本大腸肛門病学会雑誌 59(10) 863-868 2006年10月1日大腸癌の周術期・術後の多発癌・重複がん検索の必要性・妥当性を検討することを目的に,「大腸癌術後フォローアップ研究会」参加14施設における1991~1996年の大腸癌治癒切除症例5,358例を対象として,多発癌・重複がんの頻度と特徴を調査した.<BR>同時性重複がんの有病率は3.5%であった.そのうち胃癌が約半数を占め,その有病率は1.6%であった.術後異時性重複がんは203例(3.94%)であり胃癌が最多であった.<BR>同時性胃癌の頻度は検診での胃癌発見率(0.14%)よりも高いことから,術前上部消化管内視鏡検査の有用性が示唆されたが,医療経済的な妥当性については議論の余地がある.大腸癌罹患歴が重複がん発生のリスク因子であるとの結果は得られなかったことから,大腸癌術後フォローアップシステムに重複がん検索を加える必要はなく,一般のがん検診を勧めることが妥当と考えた.一方,大腸癌術後は異時性多発癌の発生が高く,定期的検索が必要と考えた
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日本消化器外科学会雑誌 39(7) 2006年7月1日
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日本消化器外科学会雑誌 39(7) 2006年7月1日
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日本消化器外科学会雑誌 39(7) 2006年7月1日
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日本大腸肛門病学会雑誌 59(4) 198-202 2006年4月1日症例は53歳の男性で,排便時出血と便の狭小化を主訴に当院を受診した.直腸肛門指診にて,肛門縁より7cmの直腸前壁に2/3周性の腫瘍性病変を触知した.直腸肛門鏡による肉眼所見では2型腫瘍が疑われた.大腸内視鏡検査では浅い潰瘍底をともなう,地図状の立ち上がりの低い,易出血性の腫瘤性病変が認められた.肉眼的に悪性腫瘍は否定的で,病理組織学的に悪性所見は認められなかった.病変の形態と分布,梅毒定性および定量反応(slide法,TPHA法,FTA-ABS法)陽性などの所見より梅毒性直腸炎を疑ったが,直腸生検でのTreponema Pallidumの証明はされなかった.しかしsexually transmitted dis-ease(STD)の可能性を念頭におき,診断と治療を兼ねた駆梅療法により,潰瘍病変の速やかな治癒を確認したことで本症例は梅毒性直腸炎と診断した.
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日本外科学会雑誌 107(2) 2006年3月5日
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日本大腸肛門病学会雑誌 59(1) 59-61 2006年1月1日77歳男性.患者は便秘で近医を受診,大腸内視鏡で腫瘍による高度狭窄を認め紹介受診となった.明らかなイレウス症状がないことを確認し,4列検出器を搭載したmultislice CT(MSCT)で全大腸を撮影してCT仮想内視鏡(VE)および3D画像を作製した.その結果,腫瘍による完全狭窄像を認め,2型の横行結腸癌と腫瘍口側のポリープと診断された.手術は右半結腸切除術,3群リンパ節郭清術を行い,術前にVEで認めた上行結腸ポリープを確認できた.以上,本症例の経過からも,VEならびに3D画像は大腸癌の高度狭窄例の口側病変の診断や肢体不自由な患者,高齢者に対し侵襲が少なく有用な診断法であると考えられた
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手術 59(8) 1107-1111 2005年7月
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日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 66(6) 1338-1342 2005年6月25日15年以上繰り返すイレウスの原因診断に難渋し,梅の種子による食餌性イレウスを契機に診断しえた1例を経験したので報告する.症例は77歳の女性で,腹痛を主訴に近医を受診し精査目的にて当院紹介となった.腹部単純X線では軽度のニボーを認め,腹部CTでは拡張した小腸と腸管内の石灰化異物が認められた.イレウス管を挿入し保存的に経過観察したが,イレウス管の進行が止まったため小腸造影を施行したところ, 2カ所の小腸狭窄が認められ,腸管内には楕円形の陰影欠損像が認められた.小腸狭窄を伴った異物によるイレウスと診断し開腹手術を施行した.回盲弁より約40cm口側の回腸に2カ所の狭窄が認められ同部を切除した.切除腸管を切開したところ,数個の椎茸片と2個の硬い種子様の異物が認められ,後者は石灰化した梅干しの種であることが判明した.小腸狭窄を伴い梅干しの種に起因した食餌性イレウスと診断した.
書籍等出版物
18講演・口頭発表等
379作成した教科書、教材、参考書
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件名-終了年月日2010概要標準外科学 「小腸および結腸」p 528-544を分担執筆