研究者業績

稲富 裕光

イナトミ ユウコウ  (Yuko Inatomi)

基本情報

所属
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 学際科学研究系 教授 (研究主幹)
総合研究大学院大学 先端学術院 宇宙科学コース 教授
学位
博士(工学)(1992年3月 東京大学)

研究者番号
50249934
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-2845-9636
J-GLOBAL ID
200901018824285220
researchmap会員ID
1000144502

宇宙環境の特性を利用した物質科学研究を通じて、地上及び宇宙空間における物質変化の基礎過程の解明に取り組んでいます。特に、微小重力、過重力及び強磁場環境を利用し、凝固・結晶成長における界面カイネティクス、熱・物質輸送、核生成過程及び熱物性を研究しています。また、結晶成長界面の形態と界面近傍の温度場・濃度場を同時に捉える顕微干渉法などのその場観察・計測技術を開発してきました。

これらの技術と実験手法を、地上実験から落下塔、小型ロケット、宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)、観測ロケット、国際宇宙ステーションへと段階的に発展させてきました。JAXAのS-520観測ロケットを用いた国内共同実験に加え、NASAとの日米協力による観測ロケット実験、欧州との国際協力によるMASER実験、及びドイツとの日独協力によるTEXUS実験を推進し、宇宙ダストの核生成、半導体結晶成長、熱拡散及び燃焼現象に研究を展開しています。宇宙実験により、地上では重力の影響に隠される物理・化学過程を明らかにし、その成果を材料プロセス及び宇宙科学へ還元することを目指しています。

近年は、これまで培ってきた宇宙環境利用科学、物質科学及び飛翔実験技術を国際宇宙探査へ接続し、月・火星を含む長期的な宇宙活動における物質科学、材料プロセス及び研究基盤の形成にも取り組んでいます。基礎科学と将来の探査活動を支える観測・実験技術を相互に発展させ、有人・無人の宇宙活動を継続的な科学成果につなげることを目指しています。


論文

 189

MISC

 291

書籍等出版物

 12

講演・口頭発表等

 560

担当経験のある科目(授業)

 5

所属学協会

 8

Works(作品等)

 1
  • 稲富裕光
    - 現在 その他
    結晶成長中の界面形状並びに温度・濃度場を同時に可視化するため、二波長干渉計を顕微鏡化し、宇宙飛翔実験に対応する小型・軽量かつ耐振動性を備えた光学計測システムとして開発した。SFU、TR-IA搭載OBS、S-520観測ロケット、国際協力観測ロケット及び国際宇宙ステーション「きぼう」の結晶成長実験へ展開した。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 38

産業財産権

 3

学術貢献活動

 9
  • 審査・評価
    文部科学省 2017年4月 - 現在
    宇宙航空科学技術推進委託費の研究課題について、宇宙科学及び宇宙環境利用等に関する専門的見地から、提案内容及び研究計画の審査・評価に従事した。
  • 企画立案・運営等
    宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 宇宙環境利用専門委員会 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所) 2015年10月 - 現在
    幹事として、宇宙環境利用科学に関する研究計画、共同利用研究、飛翔実験機会及び研究コミュニティー活動の企画・運営に従事した。研究提案及び実験計画に関する専門的検討を支援し、委員会及び関連研究活動の円滑な実施に貢献した。
  • 企画立案・運営等
    宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 国際宇宙探査専門委員会 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所) 2019年10月 - 2023年9月
    委員長として、月・火星を対象とする国際宇宙探査について、宇宙科学及び宇宙環境利用の観点から科学課題、研究シナリオ及び将来の探査活動に関する検討を企画・運営し、委員会における議論及び提言の取りまとめを行った。
  • パネル司会・セッションチェア等
    JSASS (オンライン) 2022年2月26日 - 2022年3月4日
  • 審査・評価
    総合研究大学院大学物科学研究科宇宙科学専攻 2021年1月25日 - 2021年1月25日
  • 審査・評価
    同志社大学理工学部 2021年1月14日 - 2021年1月14日
  • 審査・評価
    日本学術振興会 2014年
    科学研究費助成事業の第1段審査(書面審査)委員として、研究課題の学術的意義、独創性、研究計画及び実施可能性等の審査・評価に従事した。
  • 企画立案・運営等, 学術調査立案・実施
    日本マイクログラビティ応用学会誌 2003年11月 - 2003年11月

社会貢献活動

 19

メディア報道

 8

その他

 1
  • 1992年 - 現在
    観測ロケット、航空機、高高度気球、回収型宇宙機及び国際宇宙ステーションを利用した物質科学実験に従事した。S-520-24及びS-520-28号機では実験主任として、複数の科学実験、搭載装置の組込み並びに飛行・実験運用を統括した。国際宇宙ステーション「きぼう」ではFACET及びAlloy Semiconductor実験の研究代表者を務めた。