森治   佐伯孝尚   白澤洋次   加藤秀樹   船瀬龍   大野剛   松本純   中条俊大   菊地翔太   寺元祐貴   矢野創   中村良介   松浦周二   川口淳一郎   
日本航空宇宙学会誌 63(4) 117-122 2015年4月
ソーラー電力セイルはソーラーセイルにより燃料を節約できるだけでなく,太陽から遠く離れた場所でも,大面積の薄膜太陽電池を利用して探査機に十分な電力を確保できる.ソーラー電力セイルで得た電力を用いて,高性能なイオンエンジンを駆動すれば,ソーラーセイルと合わせたハイブリッドな推進が可能となる.JAXA ではこのコンセプトを踏まえ,ソーラー電力セイルによる外惑星領域探査計画を提案している.本計画では,日本独自の外惑星領域探査技術を確立し,日本が太陽系探査を先導すること,および,新しい科学分野である...