森川想   渡邊恵子   
客観的根拠を重視した教育政策の推進に関する基礎的研究報告書 332-370 2022年3月
文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」を対象とし,生徒の意識や行動の変化を捉える指標を分析した。分析からは,地域と協働した探究学習によって生徒が身に付ける意識や態度,能力について,地域貢献意欲や協働性・自己肯定感,主体性・学習態度と捉えられることが示唆された。また、生徒にとって身近に思える探究テーマに取り組ませることが生徒の成長にとって鍵になり得ること,学力中間層の学ぶ意欲の向上に探究学習が効果を持ち得ることなどの知見を得た。