渡部博志   加藤俊彦   
2010年度組織学会研究発表大会 2010年6月6日
組織内で分業された各活動を統合する上で必要な、職能間の情報共有に焦点を当て、情報共有度に影響を与える要因を考察した。
日本を代表する大手企業20社から得られた137のビジネス・ユニットを対象とした実証分析の結果からは、職能間の円滑なコミュニケーションを促進する意図で組織に導入される、調整担当者の設置やマトリクス組織の導入などの水平統合装置の存在は、職能間の情報共有度を高めることに寄与しておらず、職能間の事前の調整手段である目標の共有が情報共有に対して影響を与えることが示された。