| 研究者業績
| 研究者氏名 | 三浦 一朗 |
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| ミウラ イチロウ |
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所属 | 武蔵野大学 |
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部署 | 文学部 |
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職名 | 教授 |
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学位 | 学士(文学)(東北大学), 修士(文学)(東北大学), 博士(文学)(東北大学) |
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J-Global ID | 201501013888998985 |
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研究キーワード 日本近世文学 上田秋成 読本 近世小説 散文
経歴 2018年4月 - 現在 武蔵野大学大学院文学研究科 日本文学専攻(博士後期課程) 教授
2018年4月 - 現在 武蔵野大学大学院文学研究科 日本文学専攻 教授
2018年4月 - 現在 武蔵野大学文学部 日本文学文化学科 教授
2017年4月 - 2018年3月 武蔵野大学大学院文学研究科 日本文学専攻(博士後期課程) 准教授
2016年4月 - 2018年3月 武蔵野大学大学院文学研究科 日本文学専攻 准教授
学歴 1998年4月 - 2007年3月 東北大学 文学研究科 文化科学専攻
1996年4月 - 1998年3月 東北大学 文学研究科 国文学日本思想史学専攻
1992年4月 - 1996年3月 東北大学 文学部 文学科国文学専攻
委員歴 2022年6月 - 現在 日本文芸研究会 編集委員長
2019年4月 - 2021年3月 日本近世文学会 会計監査
2017年1月 - 2019年12月 日本文学協会 運営委員
2009年1月 - 2012年12月 日本文学協会 委員
論文 鳥獣虫魚の文学史―日本古典の自然観4 魚の巻 279-294 2012年7月 [招待有り] 「夢応の鯉魚」に描かれた鯉には、俗塵を離れた別天地へと人の心を誘うイメージが与えられており、特に琵琶湖周遊の場面にそれは色濃い。そして、そのイメージによって鯉は、逆に執着を離れられない興義の姿を浮かび上がらせる。鯉になりきれず、鯉への執着から離れることもできなかった興義はどこまでも人間であることに囚われた存在である。本編に描かれた鯉は、そうした興義が抱える人間の弱さや愚かさを写し出す鏡のような役割を果たしていることを明らかにした。
三浦 一朗    弘学大語文 38(38) 15-20 2012年3月 「浅茅が宿」には、その一途さや貞節さが少なくとも生前には何ら報いられることなく、孤独と絶望の中で焦がれ死にしていった宮木の「旧しき恨み」とその哀れさ、およびそうした現実の理不尽さが描き出される。秋成は『徒然草』百三十七段の所説に対して、戦乱に巻き込まれた庶民の夫婦のそうした悲劇を置き、こうした悲惨な現実の中により深い悲哀があり、またそこにこそ人の心を動かすものがあるのだと批評的に述べるために、「浅茅が宿」という篇名を選んだことを明らかにした。
三浦 一朗    文芸研究 171(171) 13-26 2011年3月 [査読有り] 「貧福論」には、不条理さを抱えた複雑な現実状況に対する、複眼的で柔軟な認識と思考態度がある。内実や基準は変わっても、どの時代、どの社会にも践み行うべき道として倫理や道徳があり、それに伴う善悪美醜の判断や感受性がある。それを当然の前提としながらも、しかしそれだけで割り切ることはしない。原理主義、教条主義に陥らず、かつ、全てを相対主義の混沌に放り込むのでもない。そのことを明らかにした上で、そうした「貧福論」の複眼的な現実認識のありかたを視座とすることが、『雨月物語』を総体的に把握する鍵となるこ...
三浦 一朗    日本文芸論叢 19(19) 1-12 2010年3月 「白峯」には、なぜ崇徳院は「罪深きこと」と自覚しながら、道を踏み外して天皇家と天下に祟り鎮魂を拒む御霊と化していったのかという問題意識がうかがえる。常識的な道理や基準はあるべき理として認めながら、一方で、そうした理が通らない、あるいは理によっては割り切れない現実のありようを凝視するという問題意識は、以降の秋成の著述活動にも通じていくものである。「白峯」はそうした現実のありように対する関心が、秋成において歴史の問題と結びついた始発点と位置づけられることを明らかにした。
三浦 一朗    文化 73(3・4) 19-37 2010年3月 [査読有り] 「菊花の約」の語り手は、典拠「范巨卿雞黍死生交」を踏まえて丈部左門と赤穴宗右衛門の信義の交わりを読者の共感を得られるように描きながら、末尾では典拠から大きく離れ、二人の信義を顕彰する美談としては語らないことをあえて選んでいる。その結果として本編に描き出されたのは、誰よりもよくそれを実践しながらも、報いられることの余りに少なかった二人の信義の悲劇であること、末尾の一節には、そうした現実の理不尽さに対する嘆きと憤りが込められていることを明らかにした。
MISC 武蔵野大学文学部日本文学文化学科近世読本作品の翻刻   公開プロジェクト班    武蔵野大学日本文学研究所紀要 (11) 61-76 2023年3月
武蔵野大学文学部日本文学文化学科近世読本作品の翻刻・公開プロジェクト班    武蔵野文学館紀要 (9) 101-124 2019年3月
三浦一朗    武蔵野大学日本文学研究所紀要 (7) 78-79 2019年2月
三浦 一朗    文学・語学 (223) 52-56 2018年11月 [招待有り]
坂本 幸恵   三浦 一朗    武蔵野大学武蔵野文学館紀要 (8) 31-66 2018年3月
書籍等出版物 兵藤裕己、中野幸一、青木健、伊藤聡、菊池隆雄、工藤玄之、三嶌顕一、三浦一朗、吉井美弥子 桐原書店 2023年2月 (ISBN:9784342121050) |
兵藤裕己、中野幸一、青木健、伊藤聡、菊池隆雄、工藤玄之、三浦一朗、三嶌顕一、吉井美弥子(担当:共著) 桐原書店 2022年2月 (ISBN:9784342121029) |
菊地勇夫, 荒武賢一朗, 籠橋俊光, 兼平賢治, 菊池慶子, 高橋美由紀, 高橋陽一, 三浦一朗, 宮田直樹(担当:共著, 範囲:第七章第五節「岩沼の文学・文化」(pp.396-417)) 岩沼市 2021年3月 |
三浦 一朗(担当:共編者(共編著 者), 範囲:第一〇章第二節、第五節、第六節) 岩沼市 2019年3月 宮城県岩沼市の歴史をたどる。第6巻は近世の岩沼に関する資料集。三浦は第一〇章第二節「『おくのほそ道』と武隈の松」、同第五節「往来物」(一部)、同第六節「岩沼出身の知識人鈴木雨香の文事」の編集・解題を担当。 |
『浮世草子大事典』編集委員会編(担当:分担執筆, 範囲:『敵討浮田物語』(PP.195-196)、『楠軍法鎧桜』(PP.239-240)、『風流酒水石亀』(PP.711-712)、『風流神代』(PP.713)、『武道継穂梅』(PP.743-744)、『武勇双級巴』(PP.751-752)、『文武酒食財』(PP.755-756)) 笠間書院 2017年10月 (ISBN:9784305708472) |
講演・口頭発表等 平成27年度日本文芸研究会第2回研究発表会 2015年12月5日 日本文芸研究会 『春雨物語』「樊噲」について、従来問題とされてきた樊噲の父殺しとその後の開悟という設定の典拠として、『大般涅槃経』『教行信証』をはじめとする仏教経典や仏書、また『今昔物語集』『三国伝記』など種々の説話集に見える阿闍世説話の存在を指摘した。特に、樊噲が抱える父殺しに対する悔恨や罪悪感を書き込む文化五年本との関係が密であることを指摘し、それらの事実を踏まえた作品末尾の解釈について言及した。
日本文芸研究会第66回研究発表大会 2014年6月15日 日本文芸研究会 後に同題で論文化。同拙稿の概要を参照されたい。
井上諭一   川浪亜弥子   佐々木正晴   以上   パネリスト   三浦一朗   コーディネータ   生島美和    平成25年度弘前学院大学文学フォーラム 2013年1月26日 弘前学院大学文学部
弘前学院大学国語国文学会平成23年度夏季大会 2011年7月9日 弘前学院大学国語国文学会 後に「「浅茅が宿」篇名小考」として論文化。同拙稿の概要を参照されたい。
日本文学協会第26回研究発表大会 2006年7月16日 日本文学協会 後に同題で論文化。同拙稿の概要を参照されたい。
Works(作品等) 宮城 福島にゆかりのある歌集 歌人に関する 項目の解説。この 年に書籍化 古典ライブラリ刊。 2013年3月 その他
2003年10月 その他 2003年に仙台市博物館で開催された企画展「国宝「史記」から漱石原稿まで―東北大学付属図書館の名品―」の展示図録に付した解説。
社会貢献活動 【編集,情報提供,企画,寄稿】桐原書店 2018年5月1日 - 現在 【調査担当,寄稿】 2013年4月 - 2022年3月
教育内容・方法の工夫
件名 | 視聴覚教材の活用 |
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年月日(From) | 2004/04/01 | 年月日(To) | 2004/04/01 | 概要 | 歌舞伎や浄瑠璃、能、狂言など伝統芸能の舞台映像や、映画化された古典文学作品などを教材とする授業 |
件名 | ブログを利用した非常勤講師と学生との間でのフィードバックの仕組み構築、および授業外学習時間確保の試み |
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年月日(From) | 2005/10/01 | 年月日(To) | 2011/03/31 | 概要 | 演習形式の授業で、ネット上に専用のブログを設置し、授業時間外でも意見や疑問を自由に発言できる環境を準備した。そこでの発言も授業内での発言と同様に評価した。 |
件名 | 毎回の授業でのコメントペーパーの活用とフィードバック |
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年月日(From) | 2011/04/01 | 年月日(To) | 2011/04/01 | 概要 | 毎回の授業で、学生に小紙片を配布し、記名式で興味や関心を持った点、疑問点などを記入して提出させる。次回の講義でコメントを紹介し、疑問に回答することで講義を一方通行に終わらせず、教員と受講学生との間でのフィードバックを可能とする仕組みを構築する。 |
実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)
件名 | 『岩沼市史』編集専門部会(近世部会)調査執筆員 |
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年月日(From) | 2013/04/01 | 年月日(To) | 2013/04/01 |
件名 | 新潟大学人文学部非常勤講師(集中講義) |
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年月日(From) | 2015/08/31 | 年月日(To) | 2015/09/03 |
件名 | 立教大学大学院文学研究科兼任講師 |
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年月日(From) | 2017/04/01 | 年月日(To) | 2018/03/31 | 概要 | 大学院開講科目「日本文学演習4A」「同4B」を担当。 |
資格・免許
件名 | 高等学校教諭専修免許(国語) |
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年月日 | 2001/12/01 | 概要 | 宮城県教育委員会、平13高専第23号 |
実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)
件名 | 武蔵野大学クリエイティブ・ラーニングスクエア運営委員会運営委員 |
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年月日(From) | 2017/06/01 | 年月日(To) | 2017/06/01 |
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