上田肇一   西浦廉政   上山大信   
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 103(186) 13-16 2003年7月
空間1次元の格子上におけるパルスダイナミクスについて考察する.散逸系における典型的な進行パルス解はFitzHugh-Nagumo方程式にみられるように衝突すると対消滅してしまうものであった.最近,いくつかの方程式系において対消滅だけではなく,反射するような解が発見されるようになりその相互作用が注目されている.ここでは隣接したセルが拡散的効果で相互作用する離散格子系の方程式において反発的な運動をするパルスに加え,カオス的な運動をするパルスが現れることを発見し,それらの相互作用を調べた.