研究者業績
研究者氏名 大山 みち子
オオヤマ ミチコ URL 所属 武蔵野大学 部署 人間科学部 人間科学科 職名 教授 学位 学士(横浜国立大学), 修士(横浜国立大学大学院) J-Global ID 200901022540422526
研究キーワード
被害
,非行
,犯罪
,ブリーフサイコセラピー
,精神分析
経歴
2014年4月
-
現在
武蔵野大学大学院人間社会研究科 人間学専攻(博士後期課程) 教授
2012年4月
-
現在
武蔵野大学人間科学部 人間科学科 教授
2010年4月
-
現在
武蔵野大学大学院人間社会研究科 人間学専攻 教授
1989年
-
現在
広尾心理臨床相談室 臨床心理士
2008年4月
-
2012年3月
武蔵野大学人間関係学部 人間関係学科 教授
学歴
1982年4月
-
1985年3月
日本大学大学院 文学研究科 心理学専攻
1980年4月
-
1982年3月
横浜国立大学大学院 教育学研究科 心理学専攻
1976年4月
-
1980年3月
横浜国立大学 教育学部 心理学科
委員歴
2012年
-
現在
日本催眠医学心理学会 第58回大会大会長
2004年12月
-
現在
日本催眠医学心理学会 倫理委員
2002年2月
-
現在
日本トラウマティック・ストレス学会 理事
2002年2月
-
2014年3月
日本ブリーフサイコセラピー学会 理事
論文
大山 みち子   
日本トラウマティック・ストレス学会誌 11(1) 19-26-26 2013年6月 [査読有り]
外傷的体験がある事例を挙げ、困難さの特徴と対応の工夫を紹介した。自分の葛藤に直面し打ち明けることが困難で、中断につながる。心を豊かにする象徴やイメージが損なわれやすい。外傷的体験は世代間で継承され、他の外傷的体験の意味づけに関係する。コミュニティや家庭内の事件では、互いに傷つけあう傾向が起こりやすく、二次被害や家庭内の暴力につながる。援助者はほかの社会的な問題も解決すべきと思い込むことがあり、心理的援助の目標としては不適切である。他職種での事例検討は、多面的に検討でき重要である。ひとりのセ...
MISC
心理学ワールド (67) 2014年
武蔵野大学において、心理学がどのように位置づけられているかを、人間科学科を中心に解説した。その際、認定心理士資格に必要な科目を学生に伝えることで、学生が心理学の基本的な科目を系統的に履修できることを紹介した。この他、2カ所あるキャンパスに特徴があることと、卒業後、心理学の素養を生かして一般企業などに就職する例、進学し専門職となる例なども述べた。
更生保護 64(11) 6-12 2013年11月
犯罪被害者は、大きなできごとを経験しているため、周囲に心を開いて自分の気持ちを説明することが困難であり、また疑念や恐怖を感じやすい。保護司は、加害者側の者であるととられやすいことから、これらの点に一層配慮し、段階を踏んで誠実に手続きを行うことが重要である。
武蔵野大学心理臨床センター紀要 (第9号) 2009年12月
臨床心理士養成の訓練の一環として、環境のメンテナンスを行うことが、どのような効果を持つかを指摘した。たとえば記録の管理業務に携わることは、通常はだれがどのように行っているかを知ることでもあり、守秘の管理ともつながるだけでなく、他の職種と連携するための目配りをする姿勢を育てる。
武蔵野大学心理臨床センター紀要 (第8号) 2008年12月
臨床心理士養成大学院において、実際の心理療法を行っている場面に、陪席者として訓練生を入れることの重要性を、訓練としての視点と、心理療法における治療者-患者関係の取り扱いの視点から指摘した。
『トラウマティック・ストレス』 2008年2月
標記の事例発表に関連して、事例の解釈とその関与観察についてコメントした。発表者の思いも重要な観察対象であることを述べ、発表の形式として無理のない方法を提案した。また、救命救急の場ではおろそかにされがちな、家族への対応について、今後の課題として議論した。さらに、家族による危害たとえば虐待や家族間暴力のおそれと、安易な保証の危険について、それにかかわる医療関係者の立場についても議論した。このほか担当者は川名典子・田中晶子。共同執筆につき本人担当部分抽出不可能。司会と発言担当。(総頁数124頁中...
書籍等出版物
丸善出版 2011年8月
被害者支援・当事者関連団体の項目担当。
丸善出版 2011年1月
司法・矯正カウンセリングの理論と実際~犯罪被害者の心の傷
日本心理臨床学会監修(担当:共著)
遠見書房 2010年6月
第8章の1 グリーフカウンセリングを担当。
小西聖子, 中島聡美, 辰野文理, 橋爪きょう子, 山下俊幸, 大山みち子, 白井明美, 吉田博美, 白川美也子, 堀越勝, 山下由紀子, 竹之内直人, 柑本美和, 有園博子(担当:共著)
誠信書房 2008年11月
担当部分「犯罪被害者の実践的心理カウンセリング」。犯罪被害者の相談を受ける際に必要な注意を、電話相談と面接に分けて記述した。見立ての重要さ、安全の確認や、あいづちの仕方など具体的に示した。またその流れをフローチャートで示した。
生島浩, 村松励編, 著者このほか桑原尚佐, 金子陽子, 吉川由香, 菊池生之, 村尾博司, 小栗正幸, 西田達朗, 西野務正, 戸川江美, 西岡純子, 阿部真紀子, 南元英夫, 安藤久美子, 近藤日出夫, 市村彰英(担当:共著)
金剛出版 2007年9月
第2部8章「犯罪被害者への心理的援助」担当。はじめに・歴史的背景・犯罪被害者が取り戻せていないもの・心理臨床家としての援助・被害者相談で特に留意すべきこと、おわりにの順。近年犯罪被害者の権利が当然のこととして語られるようになった一方で、その援助には制約が多いことを指摘し、特に保安や援助の構造、過度の退行を防ぐくふうなどについて具体的に言及した。(総頁数255頁中、P236~P250を担当)
講演・口頭発表等
川名典子   田中晶子   症例提供者は田中晶子   
日本トラウマティック・ストレス学会 『トラウマティック・ストレス』 2008年2月
症例提供者が参加するに至った経緯や立場について着目し、そこでの関与と観察について、より記述することが適切であることを指摘した。また、救急の現場では、迅速さが求めれる中で、家族が置き去りにされがちであり、症例提供者が語りかけられやすい場にいたことが理解できること、それが心理的ケアにつながる可能性があることを述べた。さらに、虐待など犯罪の疑いや、自傷他害のおそれがぬぐいきれないことから、裁判などを視野に入れた批判に耐える言動が求められることについて考察した。筆者は司会を兼ねる。担当部分共同のた...
司会   大山みち子   発表者   菊池清美   医療法人コミュノテ風と虹   のぞえ総合心療病院   
日本心理臨床学会第26回大会 2007年9月
心理臨床学会第26回大会にて司会を担当。被害体験を語ることは回復に有意義であるという説に異議を唱え、あえて語らないことを勧めた発表者の治療態度について、司会として参加した。そこで、司会として、語らないことを勧める、という態度は、それ自体で想起させることを勧めることでもあることに触れ、また集団療法と個人療法の組み合わせとして行っていることに着目し、コメントした。
座長   大山みち子   発表者   長瀬信子   吉川悟   
日本ブリーフサイコセラピー学会第17回大会 2007年8月
2年間の継続での面接を行った女性の事例の振り返りについて、コメントした。「病気を治す」ことと「職場復帰」が目標となったというが、最初の就職について、本人がどのくらい納得できていたか疑問である点などについて、もう一度文脈を見直すことが重要であると指摘した。
Akari Watanabe   Agniezka Ederveen-Grochowska   J.David Kinzie   
JSTP+WPATPS+WACP J joint Meeting in Kamamkura Symposium Trauma and Culture 2007年4月
シンポジストとして発表。社会の側からみた犯罪非行のイメージ、「理想」や「正義」だけでは、個人の心を理解し援助するには不足であり、むしろ弊害がある。個人的側面についてはあまり討論されないが、固有の価値観や文化的背景、個性が、被害者への心理療法にも重要である。(日本多文化間精神医学会,World Psychiatric Association Transcultural Psychiatry Section,World Association of Cultural Psychiatry 共催...
座長大山みち子   笠原麻里   シンポジスト笠井仁   冨永良喜   森山敏文   
日本トラウマテイック・ストレス学会 第6回大会 2007年3月
シンポジウム企画者・座長。催眠研究は、心理療法を理解する基礎のひとつとして不可欠であり、特にトラウマに関する研究と臨床では重要である。しかしわが国では被害者支援を行う者が、催眠について学習する機会が乏しく、本学会でも催眠の研究・実践家との交流が必要であると考え企画した。理論の概要と、臨床的応用の実際を示し、討論した。
Works(作品等)
2005年4月 その他
酒井肇・酒井智恵・池埜聡・倉石哲也著「犯罪被害者支援とは何か」の書評を行った。犯罪被害の当事者・遺族と支援者との協同による稀有な書物であることや、当事者としての表現と専門家の解説を組み合わせた点を評価したうえで、最後に掲載されている解説「なんの落ち度もない」といったことばは援助する側が安易に用いるべきではなく、被害者の自責や孤立感を高めやすく、偏見を生みやすいことを指摘した。(総頁数96頁中、P87~P88を担当)
穴田富美子 木村弓子 白井明美 大山みち子 1999年3月 その他
平成11年 3月 1日。心理的援助の専門家による被害者への働きかけについて、心理援助活動および調査活動を構造的に論じた。心理療法の経過に特有の治療者-患者関係についての留意が必要であること、その一方で危機介入はどのように行われるのがよいかを考察した。(総頁数183頁中、P97~P103を担当)
1998年3月 その他
平成10年 3月 1日。現在の自分自身に不満を抱きつつも、心理療法の経過の中では、自分が変化することに恐れや抵抗がある場合がしばしばあることを指摘した。疾病利得を手放し、成長することは苦しみを伴うが、喜びも大きいことを論じた。(総頁数96頁中、P58~P59を担当)
1998年2月 その他
平成10年 2月 1日。自分の悩みをことばにすることで意識化し、乗り越えることができる仕組みについて解説した。また、自分自身のプライバシーを打ち明けることの功罪や、それにまつわる迷いについて、カウンセリングの場合を例にとって解説するとともに、勢いに乗って行動化することの危険性について論じた。(総頁数96頁中、P58~P59を担当)
小西聖子 大山みち子 穴田富美 1998年 その他
犯罪被害者相談における被害者の現況について概観し、心的外傷や適応の有様について述べた。強姦被害者の急性解離症状についての対応や、症状の経過について述べ、性的な被害者は、他の被害者と比較してPTSDの発症がより多く見られることが臨床的な印象であることも論じた。(総頁数168頁中、P126~P141を担当)
実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)
件名
山梨臨床心理研究会講師
年月日(From)
1995/10/24
概要
「治療的処遇を中心とする少年院の教育について」−当所の事例を中心として−情緒的未成熟などの問題のある非行少年の治療的教育について論じた。
件名
少年警察カウンセリング研究会研修会講師
年月日(From)
1996/11/16
年月日(To)
1996/11/17
概要
11月16日「被害者対策の歴史的経緯と実践例」講演、11月17日活動事例研究の助言。
件名
警察庁・全国少年補導職員研修会講師
年月日(From)
1996/12/11
概要
「被害少年の特質とカウンセリングのあり方」について応援した。
件名
横浜市北部児童相談所主催職員研修講師
年月日(From)
1997/02/27
概要
犯罪や虐待により、精神的外傷を負った児童及び家族の援助についての講演を行った。
件名
東京弁護士会・人権擁護委員会夏季合同研修講師
年月日(From)
1997/07/14
概要
「犯罪被害者の人権と報道」について講演した。
その他(教育上の能力)
件名
厚生労働省厚生労働科学研究 分担研究
年月日(From)
2005/04/00
年月日(To)
2008/03/00
概要
平成17〜19年度。「犯罪被害者の精神健康の状況とその回復に関する研究」 分担研究「犯罪被害者支援の現状とその回復〜臨床心理士による犯罪被害者への心理相談活動の実態に関する研究〜」」 主任研究者:小西聖子、分担研究者:大山みち子・堀越勝、研究協力者:吉川麻衣子、中島聡美、道家木綿子、磯辺花映、木下留美子、星崎裕子、福森崇貴、樫村正美、丹羽まどか、片岡玲子、冨永良喜 助成金1500,000円
資格・免許
件名
小学校教諭1級普通免許取得
年月日
1980/03/00