麻生慶一   奈良井朝子   遠藤紀子   内田竜   
日本獣医畜産大学研究報告 50(50) 38-45 2001年12月
約0~2M NaClを含む50mMリン酸緩衝液(pH8.0)中、50mMおよび100mMのL-グルタミン酸ジエチルエステルに10μMのパパインを加え、25℃恒温槽中でグルタミン酸オリゴペプチド合成反応を行った。NaClを添加しない基質濃度50mM反応系では、反応初期に誘導期があり、反応の進行に伴ってジペプチドやトリペプチドが蓄積し、高重合度の生成物は極めて少なかったが、NaClを添加すると初期の合成反応が加速され、反応初期から高重合度の生成物が生じて反応系に不溶性の生成物が顕著に増加した。...