嶋崎さや香   
図書館界 67(1) 2-17 2015年5月 [査読有り]
修士論文では、明治期の教育会設立の図書館を取り上げた。教育会図書館は従来国民の「教化機関」であったと論じられてきたが、具体的な蔵書をからの検討は見られなかった。<br />
検討対象として取り上げたのは、滋賀県八幡文庫の蔵書である。1章では八幡町の概要と八幡文庫の設立について、2章では文庫の蔵書内容とその性格を蔵書調査の結果から分析した。3章では八幡文庫の利用者を、4章では文庫と地域の関係について、地元有力者の書籍寄贈行為を中心に検討を進めた。