研究者氏名 濵田 信吾
ハマダ シンゴ URL 所属 大阪樟蔭女子大学 部署 学芸学部 ライフプランニング学科 フードスタディコース 職名 教授 学位 Ph.D. (Anthropology)(インディアナ大学), M.A. (Anthropology)(ポートランド州立大学) その他の所属 インディアナ大学 人類学科, ワシントン大学 Ocean Nexus Center ORCID ID 0000-0001-8674-5625 J-Global ID 201801001247461994
研究キーワード
海洋政策
,ニシン
,海洋人類学
,食文化
,Food Studies
,Cultural Anthropology
,フードスタディーズ
,環境人類学
,文化人類学
経歴
2024年4月
-
現在
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 ライフプランニング学科 教授
2022年4月
-
現在
ワシントン大学 Ocean Nexus Center 外来研究員
2014年5月
-
現在
インディアナ大学ブルーミントン校 人類学科 外来研究員
2018年4月
-
2024年3月
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 ライフプランニング学科 准教授
2023年2月
-
2023年11月
アラスカ大学サウスイースト校 College of Arts and Sciences フルブライト研究員
学歴
2008年8月
-
2014年5月
インディアナ大学大学院 人類学専攻
-
2011年8月
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン レイチェル・カーソン環境社会研究所 地球環境夏期研修
-
2010年7月
アメリカ国立科学財団 文化人類学研究法 夏期研修
2007年9月
-
2008年6月
ポートランド州立大学 教育大学院 教育政策学科 環境教育専攻
2003年9月
-
2006年8月
ポートランド州立大学大学院 人類学専攻
委員歴
2024年4月
-
現在
大阪樟蔭女子大学 国際交流委員会 委員長
2021年10月
-
現在
生駒市 いこまSDGsアクションネットワーク アドバイザー
2018年4月
-
現在
大阪樟蔭女子大学 入試委員会 委員
2022年4月
-
2024年3月
大阪樟蔭女子大学 自己点検・評価委員会 委員
2016年4月
-
2022年3月
大阪樟蔭女子大学 国際交流委員会 委員
受賞
2022年
日米教育委員会, フルブライト研究員奨学金
2005年3月
第58回アメリカ北西部人類学会年次大会, 最優秀論文賞(院生の部)
論文
濵田信吾   
大阪樟蔭女子大学研究紀要 (14) 47-58 2024年1月
シュールストレミングは、生産の歴史と消費量においてローカルな食だが、その強烈な発酵臭からグローバルに知られる嗜好食品である。本論は、シュールストレミングという発酵魚食の文化史を、文献調査と実地調査をもとに人間社会と環境の関係を食から考察するフードスタディーズの観点から論じる。シュールストレミングの起源には、ニシン資源は豊富だが塩資源が不足したという、スウェーデンにおける政治経済史と閉鎖的海域のバルト海を含めた北欧の環境が大きく影響している。19 世紀の製缶技術の発展とともにシュールストレミ...
Shingo Hamada   
Making Food in Local and Global Contexts 33-53 2022年
Shingo Hamada   
Cultural Politics of Food, Taste, and Identity: A Global Perspective 43-55 2021年
Shingo Hamada   
Environment and Society 11(1) 27-43 2020年9月 [査読有り]
The roles played in fishery resource management by the nonhuman species that coevolve with humans are often marginalized in both discourse and practice. Built on existing reviews of the multispecies ethnography of maritime conservation, domesticat...
濵田 信吾   
大阪樟蔭女子大学研究紀要 10 63-74 2020年3月
原産地や加工地などの食がつくられる場所への関心は、食嗜好や食文化の論考にとどまらず、生産加工地名の偽装、地産地消やスローフード運動など現代の食政治や市民運動に関連するものとなっている。人物名や地名は、食の生産地と消費地の間に空間的距離が発生するとともに食品のブランドとして用いられるようになった。味と場所の関係性に関する研究は、産地認証保護制度や産地統制制度に関する論考のほか、社会学、人類学、政治学、地理学、歴史学などさまざまな視野を含む学際的食研究の領域で展開している。本論では、フランスの...
MISC
Shingo Hamada   
Gastronomica: The Journal for Food Studies 23(2) 103-104 2023年6月 [招待有り]
Shingo Hamada   
American Anthropologist 2021年8月 [招待有り]
濵田信吾   
世界の食文化百科事典 510-511 2021年1月
濵田信吾   
世界の食文化百科事典 498-499 2021年1月
濵田信吾   
世界の食文化百科事典 444-445 2021年1月
書籍等出版物
野林厚志、宇田川妙子、河合洋尚、濵田信吾(担当:共編者(共編著 者))
丸善出版 2021年1月 (ISBN:9784621305935)
Shingo Hamada, Richard Wilk(担当:共著)
Rutledge 2018年9月 (ISBN:9781138191860)
Seafood draws on controversial themes in the interdisciplinary field of food studies, with case studies from different eras and geographic regions. Using familiar commodities, this accessible book will help students understand cutting-edge issues ...
講演・口頭発表等
濵田信吾   
関西食ビジネス研究会 2024年3月29日 関西食ビジネス研究会 [招待有り]
米国アラスカ州は豊かな水産資源で知られている。近年は、州政府機関による資源管理制度が徹底されているが、水産資源の持続可能な利用に関しては、日本と同じく問題を抱えている。本発表は、南東部アラスカにおける商業漁業者、地元トリンギット・ハイダといった先住民族の協力を得て実施したフィールド調査を写真と交えて紹介しながら、アラスカと日本の文化的・社会的な繋がりを、子持ち昆布を事例に論じる。
Shingo Hamada   
Sitka Natural History Seminar Series 2023年10月19日 [招待有り]
Shingo Hamada   
Evening at Egan Lecture Series, University of Alaska Southeast 2023年9月8日 [招待有り]
濵田信吾   
国立民族学博物館「主食論」2021年度第4回共同研究会 2022年3月12日
Shingo Hamada   
1a Feria De Negocios Virtual Ganbare Nikkei 2021年11月25日 [招待有り]
担当経験のある科目(授業)
2019年4月
-
現在
エコロジー論 (大阪樟蔭女子大学)
2019年4月
-
現在
English for Food Studies (大阪樟蔭女子大学)
2017年4月
-
現在
グローバル化と食 (大阪樟蔭女子大学)
2017年4月
-
現在
フードスタディーズ演習(ゼミ:食と環境、ネオリベラル・ネオコロニアル批判) (大阪樟蔭女子大学)
2016年4月
-
現在
食の伝統と文化 (大阪樟蔭女子大学)
所属学協会
The International Commission on the Anthropology of Food and Nutrition
The Association of the Study of Food and Society
Works(作品等)
2014年3月 その他
平成25年の厚岸町における研究では、漁業資源管理の重要な要素である漁網の網目の意思決定に関する仮説生成と考察を行った。
2012年6月 その他
北海道厚岸郡厚岸湾と厚岸湖における環境変化と生物多様性の喪失の認識について、文献資料の整理と、古老そして年配漁業者への聞き取り調査を基にした報告書を提出した。
分担執筆 Thomas F. Thornton Virginia Butler Fritz Funk Madonna Moss Jamie Hebert Tait Elder Robi Craig Shingo Hamada Adela Maciejewski Scheer 2010年6月 その他
南東部アラスカにおけるニシンの食利用と資源について、歴史、生態史、考古学、民族学的資料を収集した。濱田は理論的考察への参加の他、比較事例として日本におけるニシン利用 (p.272) について執筆した。
学術貢献活動
企画立案・ 運営等大阪樟蔭女子大学学芸学部ライフプランニング学科 2018年1月27日
査読Senri Ethnological Series 2018年 - 2018年
査読Gastronomica : The Journal of Critical Food Studies 2018年
査読Food, Culture, & Society
教育方法の実践例
件名
オフィスアワーの活用
年月日(From)
2009/08/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
インディアナ大学講義科目「初級日本語」(教養課程、全学年対象、5単位、1クラス学生数15名)、同学講義科目「シーフードの人類学」(教養課程、全学年対象、3単位、履修者数19名)において実践した。「初級日本語」では、学生に日本語を使わせることを最大の目標とした。日本語学習における上達速度は学生により異なるため、週三回(合計165分)のドリルに加えて、オフィスアワーを積極的に活用した。学生がオフィスアワーを利用しやすいように、普段のドリルから失敗を恐れない自由な授業の雰囲気をつくることに最大の注意を払った。そ
件名
異文化紹介を利用したクラス導入
年月日(From)
2009/08/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
インディアナ大学講義科目「初級日本語」、「シーフードの人類学」において実践した。特に、単調になりがちなドリル形式の 日本語学習において、YouTubeなどのメディアを利用した日本社会や文化に関する話題提供からの授業導入は、教室内の雰囲気をよくし学生の授業参加を促進するだけではなく、異文化への興味を持ちつつ外国語を学ぶことを可能とした。
件名
ディベート・ディスカッション
年月日(From)
2013/08/00
概要
インディアナ大学講義科目「シーフードの人類学」において実践した。捕鯨問題など国際政治的で複雑な問題を取り扱うにあたり、ディベートは有効な授業進行法である。ディベートの前に 講義を行い、学生自身の意見と根拠となる事例を準備させる。ディベートの後は、講師の意見を押し付けるのではなく、利害関係者や歴史・文化背景によって環境や「食資源」に関する認識が異なるということの異文化・多文化理解を第一に考えた。
件名
ロール・プレイを活用した授業設計
年月日(From)
2013/08/00
概要
インディアナ大学講義科目「シーフードの人類学」において実践した。学生間のpeer-to-peerな学習を中心とした授業計画は、講義を活性化することができる。ディベートやディスカッションは学生の自由で様々な意見を引き出せる一方で、人前で話すのが苦手な学生が参加しづらい授業空間を生み出す。各自が役を持って、ゲーム感覚で現代社会問題を考えられるロール・プレイは、いわゆる「口下手な学生」の積極的な授業参加を促進することができる。
件名
継続性を持ったリサーチペーパー課題と授業設定
年月日(From)
2013/08/00
概要
インディアナ大学講義科目「シーフードの人類学」において実践した。学生の文章力の向上を目的として、期末試験課題として、学生自らがトピック(特定の水産物や水産業に関する問題)を選び、調べて提出するリサーチペーパーを課した。中間試験後すぐにトピックとリサーチ・クエスチョンを提出させた後、期末試験期間5週間前にペーパーのアウトラインの提出、そして3週間前に草稿提出をさせる。それぞれ1週間後には各学生にコメントを添えて課題返却をおこない、必要であればオフィスアワーを利用して論文構成などのアドバイスを行う。トピックを
作成した教科書
件名
講義用教材・スライドの作成
概要
インディアナ大学講義科目「シーフードの人類学」において実践した。週2回(75分)の講義では、文字と写真、そしてビデオで構成されたパワーポイントを利用した。スライドの内容は、毎週学生に課すリーディング(毎回約10?30頁)を補完するものである。リーディング課題、パワーポイントで示す魚食文化や環境史などの事例は、講義中のディスカッションの教材として活用した。読む、見る、話す、の三つの学習法を織り交ぜることによって、得意な学習法が異なる学生らに可能な限りの公平な学習機会をつくった。
教育上の能力に関する大学等の評価
件名
学生による授業評価
年月日(From)
2009/12/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
インディアナ大学では全学部において、全ての科目について学生による授業評価を、中間と学期末に実施している。担当科目「初級日本語」(計3学期担当)「シーフードの人類学」(1学期担当)について授業評価を受けたが、授業に対する全般的な評価は5段階評価で平均約4.77(評価アンケート参加学生数106)という評価であった。 「シーフードの人類学」受講学生から特に評価が高かったのは、「学生と公平に、偏見なく待遇する」(4.88)や「教室内で自由に質問ができる雰囲気を作る」(4.88)、そして「学生の思考に刺激を与え
件名
講義観察した教員による授業評価
年月日(From)
2009/12/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
インディアナ大学では、院生助手が担当する講義を教授が講義見学し、よりよい授業の実践のための助言を行う。
その他(教育上の能力)
件名
アメリカ・ドイツ留学
年月日(From)
1999/03/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
米国オレゴン州に7年間、インディアナ州に5年、合計約12年のアメリカ留学で人類学学士(BA)と人類学修士(MA)をポートランド州立大学から、人類学博士(Ph.D.)をインディアナ大学から授与された。また、ドイツ国ミュンヘンにも約1ヶ月留学した。
件名
夏期短期留学生向け講師
年月日(From)
2002/07/00
年月日(To)
2007/07/00
概要
オレゴン州在住中に、日本からの短期留学生を対象としたアメリカ文化に関する講演や野外学習を行った。平成19年7月の昭和大学夏期留学プログラムでは、「ヴァンクーバー砦の人々とコロンビア川下流におけるマラリア伝染」、帝塚山大学プログラムでは「オレゴン州の先住民に関する誤解とステレオタイプ」について講義を行い、文化・民族多様性について学生の理解を促進させた。
件名
調査研究経験
年月日(From)
2005/08/00
年月日(To)
2014/03/00
概要
北海道における水産業に関するフィールド調査は合計2年を越える。その他、アイヌ研究では約3ヶ月札幌と阿寒を中心にフィールド調査を実施した。また平成26年度からフィリピン国の沿岸漁業社会に関するフィールド視察調査を始めている。
件名
学外講師
年月日(From)
2008/11/00
概要
インディアナ大学国際関係学科講義科目「国際関係論概論」では、「“公民”の構築?日本の先住民族アイヌの事例」と題した招待講義を行った。また、オークランド市立大学ベッドフォード校講義科目「現代世界史」「東洋史研究」にて、近代日本史のおけるアイヌを中心としたアイデンティティと権力構造との歴史的関係について講義した。本年度10月には上智大学国際教養学部講義科目「Introduction to Trans-Disciplinary Human Development」にて、「Seafood, Seascapes,
件名
<共同研究>総合地球環境学研究所「ヤマ・カワ・ウミに生きる知恵と工夫 ?岩手県閉伊川流域における在来知を活用した環境教育の実践?」
年月日(From)
2014/10/00
概要
本研究は、地域社会に存在し、世代を越えて経験し蓄積されてきた周辺環境と生物に関する知恵(知識)と工夫(技術)の実践複合体「在来環境知」に焦点をあて、持続可能な循環型社会の構築へのその有用性について考察するものである。超学際的(Transdisciplinary)な本プロジェクトには、縄文人の食生態に関する同位体分析から、現代でも継続する山菜採りやイノシシ猟に関する研究など多岐にわたる。濱田は、沿岸生物とその食利用に関する研究を担当する。また、公正な予算執行のための経理監査の役に就いている。共同研究者:羽生
その他(職務上の実績)
件名
<個人学内競争研究費> インディアナ大学人類学科 博士論文基盤研究助成金
年月日(From)
2009/06/00
年月日(To)
2009/08/00
概要
長期フィールドワークの調査地選定にあたり、インディアナ大学人類学科より基盤研究助成を受けた。
件名
<個人学内競争研究費> インディアナ大学東アジア研究所 学術発表奨励金
年月日(From)
2009/12/00
年月日(To)
2013/12/00
概要
アメリカ国内の学会での論文口頭発表のために、インディアナ大学東アジア研究所や人類学科から4度にわたり奨励金を受けた。
件名
<個人外部競争研究費> 北海道厚岸町環境政策課 厚岸湖・別寒辺牛湿原学術研究奨励補助金
年月日(From)
2011/04/00
年月日(To)
2012/03/00
概要
北海道厚岸郡厚岸町は環境保全に関する自然・社会科学者に研究奨励助成を行っている。本制度を利用し、平成23年度はニシンを中心とした聞き取り調査と文献調査に基づく沿岸生態環境の変遷について資料をまとめた。
件名
<個人外部競争研究費> ヴェナー・グレン人類学研究財団 博士論文研究助成費
年月日(From)
2011/05/00
年月日(To)
2012/06/00
概要
北海道における合計18ヶ月のフィールド調査は、左の博士論文研究助成をうけて行われた。 http://www.wennergren.org/grantees/hamada-shingo
件名
<個人外部競争研究費>アメリカ国立科学財団 博士論文研究費
年月日(From)
2011/06/01
年月日(To)
2013/12/31
概要
アメリカ国立科学財団(National Science Foundation)は、日本の学術振興会に相当する研究助成機関である。本助成を受けて、博士論文のためのフィールド調査、そしてその後の3度のフィールド調査地への訪問を行った。US National Science Foundation SBE Doctoral Dissertation Research Grant:http://grantome.com/grant/NSF/BCS-1124012