韓 喜善   Han Heesun   
多文化社会と留学生交流 : 大阪大学国際教育交流センター研究論集 (25) 13-19 2021年3月 [査読有り]
学術論文本稿は、日本語の母音間の撥音の認知において「調音器官への接近の度合い」がどのような影響を及ぼすかについて知覚実験を行ったものである。テスト語は、有意味語(五千円/goseɴeɴ/)である。日本語母語話者7名に4段階の発話速度でテスト語を生成してもらい、計28個の音声を刺激音として収集した。音声の分析の結果、3モーラ目が鼻母音として生成された音声([ẽ],[ĩ])が6音、鼻音化した接近音として生成された音声([ɰ̃])が11音、閉鎖鼻音([ɴ])として生成された音声が11音であった。...