現在このブロックに設定情報がありません
トップページ > 学芸学部 
 

学芸学部

研究者リスト >> 長谷 あゆす
 

長谷 あゆす

 
アバター
研究者氏名長谷 あゆす
 
 
URL
所属大阪樟蔭女子大学
部署学芸学部国文学科
職名准教授
学位博士(文学)(関西大学大学院)
J-Global ID201901017111131690

研究キーワード

 
井原西鶴・浮世草子・俳諧・半井金陵

研究分野

 
  • 人文・社会 / 日本文学 / 

経歴

 
2019年4月
 - 
現在
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 准教授 
 
2011年4月
 - 
2019年3月
大阪樟蔭女子大学 学芸学部 専任講師 
 
2011年4月
 - 
2015年3月
関西学院大学 神学部 非常勤講師 
 
2009年4月
 - 
2011年3月
日本学術振興会  特別研究員 
 
2003年4月
 - 
2011年3月
関西大学 文学部 非常勤講師 
 

学歴

 
2000年4月
 - 
2003年3月
関西大学大学院 文学研究科 博士課程後期課程 
 
1998年4月
 - 
2000年3月
関西大学大学院 文学研究科 博士課程前期課程 
 
1994年4月
 - 
1998年3月
関西大学 文学部 国文学科
 

受賞

 
2008年12月
平成20年度歌舞伎学会奨励賞
長谷あゆす 
 

論文

 
 
長谷あゆす   
国文学   (102) 101-108   2018年3月   [査読有り]
西鶴作『好色一代女』巻三の二は、一代女が武家に奉公する話である。先学では本話に武家の内情暴露的性質があると言及するものが多い。しかし、その文中には巻三の四と同様『源氏物語』若菜巻をパロディにした設定が散見し、その翻案にも見るべきところが多い。本稿ではその点について具体的に検証を行い、当該章が「現実世界の武家」のみならず、『源氏物語』世界との繋がりにおいても深い興趣を見出せる構造になっていることを明らかにした。
 
長谷あゆす   
国語国文   84(10) 19-37   2015年10月   [査読有り]
西鶴作『好色一代女』巻三の四は一代女が武家の奥方からいじめを受け、その復讐として猫を用いて奥方の薄毛を暴露する話である。先学によれば、この「猫」は『源氏物語』若菜巻に着想を得たものというが、典拠を詳細に見ていくと、若菜巻をふまえた趣向が他にも多数あったことが判明する。本稿では、当該章に隠された構想を若菜巻との関係に着目して読み解き、西鶴が『好色一代男』で用いた『源氏物語』の翻案手法を『一代女』でさらに発展させていることを明らかにした。
 
長谷あゆす   
国語国文   81(7) 40-54   2012年7月   [査読有り]
西鶴作『懐硯』巻五の三については、江戸で発生した「水野だまし討ち事件」が典拠であることが既に指摘されている。しかし、『池田家履歴略記』の調査により、備前岡山で発生した別の「水野だまし討ち事件」までもが素材とされていたことが明らかとなった。本稿では、2つの事件がどのように翻案されているかを考察し、その結果、西鶴が「勇敢な孝行娘」の姿を描き出す背景に凄惨な事件の「凶悪性」を透かし見せ、「仁政」を謳う幕府や岡山藩への風刺を意図していたとの解釈を示した。<br />
<br />
※平成22年度科...
 
長谷あゆす   
国語国文   79(8) 1-10   2010年8月   [査読有り]
半井金陵作『世間化物質気』から歌舞伎の女形を主人公とする巻三の二を取り上げ、そのモデルが初代尾上菊五郎であること、作中には初代菊吾郎の当り狂言を下敷きとした趣向が多数存在することを指摘した。また、それをもとに劇界の情報がどのようにストーリー構築に関わっていたのかを解明し、金陵が後年に執筆する『当世芝居気質』と本作の関係性についても言及した。<br />
<br />
※平成21年度科学研究費補助金(特別研究員奨励費「井原西鶴の浮世草子と大名家の諸伝に関する研究―岡山藩とのかかわりを軸に―」...
 
長谷あゆす   
歌舞伎―研究と批評―   39(39) 59-82   2007年11月   [査読有り]
半井金陵作『当世芝居気質』から歌舞伎の立役を主人公とする巻三の二を取り上げ、そのモデルが初代中村十蔵(中村吉右衛門)であること、作中には初代十蔵の当り狂言を下敷きとした趣向が多数存在することを指摘した。また、作者金陵が浮世草子作者のみならず歌舞伎作者としても活動していたことをふまえ、劇界における交流圏についても着目しながら本話の創作方法を明らかにした。<br />
<br />
※平成18年度科学研究費補助金〈奨励研究「歌舞伎役者初世中村十蔵の研究―浮世草子と役者のかかわりを軸に―」:課題...

書籍等出版物

 
 
日本近世文學會(担当:分担執筆, 範囲:第二部 研究のバックヤード「篠原進氏に聞く 入念な調査と独自の推論で導く「答え」 西鶴の創意工夫をどう解き明かすのか」(pp. 143-150))
文学通信   2023年11月   (ISBN:9784867660256)
 
近衞, 典子, 福田, 安典, 宮本, 祐規子(担当:分担執筆, 範囲:第一章第一節「3 子猫の命を救った犬」(pp. 25‐28)「6 その軍犬、有能につき。」(pp. 34‐36))
ぺりかん社   2023年6月   (ISBN:9784831516411)
 
江戸吉原叢刊刊行会(担当:分担執筆, 範囲:「なよせ色竹」翻刻(pp. 121-161)「なよせ色竹」解題(pp. 510-511))
八木書店古書出版部,八木書店 (発売)   2017年8月   (ISBN:9784840636421)
 
長谷 あゆす(担当:単著)
清文堂出版   2007年9月20日   (ISBN:4792414016)
『西鶴名残の友』にまつわる著者の研究を集成したもの。第一部では、『名残の友』の執筆時期にまつわる通説の問題点を指摘し、作品の成立状況について新たな見解を提示した。第二部では、西鶴作品の中で「最も低調な部類に属する」とされてきた諸編に、実は俳諧師西鶴ならではの巧妙な趣向が隠されていたことを明らかにした。その考察結果に基づき、『名残の友』に「読み解かれる咄」としての意義があることを指摘した。

※平成19年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費・学術図書:課題番号195025)の採択を受け出版。
 
一日会(担当:分担執筆, 範囲:第八書簡の翻刻・注釈(pp. 212-219)解題(pp. 264-265)※山本卓・長谷あゆすで共同執筆)
中尾松泉堂書店   2000年3月   

講演・口頭発表等

 
 
長谷あゆす   
平成17年度日本近世文学会秋季大会   2005年11月   
『西鶴名残の友』巻四の五は西鶴と才麿が「明石御亭主」のもとを訪れ酒にちなんだ談義を交わす咄であるが、そこには明石藩主松平信之が祟りを恐れて人丸社を庇護したという情報に基づく幾多の趣向を見出すことが可能である。この点を当時の史料にもとづいて検証し「松寿軒西鶴」は〈鶴が舞う明石城に住む松平信之の寿命を祝う人物〉として、「椎本才麿」は信之が庇護した「柿本人麿」のパロディとして登場することを述べた。
 
長谷あゆす   
平成14年度関西大学国文学会   2002年7月   
『西鶴名残の友』巻五の三に隠された俳諧的暗号を指摘し、本話の後半部に登場する幽霊咄の中に大名俳人「内藤風虎」にまつわる噂をパロディとした趣向が多数組み込まれていることを指摘した。また、西鶴が本話を創作する上で意図していた構想について論じるとともに、本話が談林俳諧における「ぬけ」の手法を応用して創作されていることを明らかにした。
 
長谷あゆす   
平成13年度日本近世文学会秋季大会   2001年11月   
『西鶴名残の友』巻五の四、四の四における西鶴の創作手法について考察した。
『名残の友』の諸編は、日記的な描写に始まり、一話の途中から虚構性の強い咄へと進展するものが多いが、従来の研究では後半部の咄のみに着目するケースが多く、前半部に描かれる俳人たちの動向は看過されがちであった。しかし、俳人たちの伝記資料と俳諧的発想をふまえて各章を検討した結果、西鶴が俳友に関する諸情報をもとに〈咄の趣向〉を決定づけていたことが判明した。
 
長谷あゆす   
平成12年度関西大学国文学会   2000年7月   
『西鶴名残の友』の中で西鶴と俳友の交流を描いた記事の事実性を再検討した。
これらの記事には、先学による年次推定が備わるが、そこでは「素材となった事実に改変が加えられうる」という点が考慮されておらず、事実考証に際しての誤りが散見した。そこで従来の考証を再検討し、その結果『名残の友』の諸編が元禄四年中にまとめて執筆されたとの定説が妥当性を欠くことを明らかにした。

担当経験のある科目(授業)

 
 
   
 
名作を読む (関西大学)
 
   
 
文章論入門 (関西大学)
 
   
 
国語国文学専修ゼミ3 (関西大学)
 
   
 
国文学作品講読(四)a (関西大学)
 
   
 
国文学基礎講読 (関西大学)

所属学協会

 
 
   
 
歌舞伎学会
 
   
 
日本文学協会
 
   
 
日本近世文学会
 
   
 
俳文学会

Works(作品等)

 
 
2007年5月   その他
関西大学蔵中村幸彦文庫およびその実録体小説に関する概要を解説した「関西大学図書館蔵中村幸彦文庫およびその実録について」を執筆した。また、長谷あゆす(平成17年4月~18年3月、関西大学科研費研究員)、中尾和昇(研究協力者)で中村幸彦文庫所収の実録体小説二百余点の書誌情報を整理し、目録の翻刻を行った結果をまとめ「関西大学図書館蔵中村幸彦文庫実録――書誌と目録一覧」を執筆した。

全265頁
担当箇所:「関西大学図書館蔵中村幸彦文庫およびその実録について」(p33)「関西大学図書館蔵中村幸彦文...

共同研究・競争的資金等の研究課題

 
 
研究期間: 2009年4月 - 2011年3月
 
『西鶴名残の友』研究―西鶴の構想力
文部科学省: 研究成果公開促進費・学術図書
長谷あゆす 
研究期間: 2007年4月 - 2008年2月
 
歌舞伎役者初世中村十蔵の研究―浮世草子と役者のかかわりを軸に―
独立行政法人日本学術振興会: 奨励研究
長谷あゆす 
研究期間: 2006年4月 - 2007年3月

資格・免許