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| 研究者氏名 | 稲垣 秀一郎 |
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| イナガキ シュウイチロウ |
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URL | |
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所属 | 大阪樟蔭女子大学 |
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部署 | 健康栄養学部健康栄養学科 |
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職名 | 准教授 |
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学位 | 博士(工学)(熊本大学大学院) |
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科研費研究者番号 | 20575774 |
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J-Global ID | 201801001325101894 |
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研究キーワード 発酵食品
,保健機能
,食品微生物
経歴 2021年4月 - 現在 大阪樟蔭女子大学 大学院 人間科学研究科 人間栄養学専攻 准教授
2021年4月 - 現在 大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 健康栄養学科 准教授
2017年4月 - 2021年3月 大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 健康栄養学科 講師
2015年4月 - 2017年3月 羽衣国際大学 人間生活学部 食物栄養学科 専任講師
2010年1月 - 2015年3月 信州大学(大学院) 農学部(研究科)機能性食料開発学専攻 助教
学歴 2003年10月 - 2006年9月 熊本大学大学院 自然科学研究科 物質生命科学専攻
1999年4月 - 2001年3月 静岡県立大学大学院 生活健康科学研究科 食品栄養科学専攻
1995年4月 - 1999年3月 東京農業大学 農学部 農芸化学科
論文 Inagaki, S   Yamaguchi, M    Journal of Cellular Biochemistry supplement 36 12-18 2001年3月 [査読有り] プロテインキナーゼ活性は細胞増殖に深く関わっていることが知られているが、肝ガン細胞(H4-Ⅱ-E)においても、プロテインキナーゼ抑制剤の培地への添加によって細胞増殖が抑えられた。また、培地中への抗レギュカルチン抗体の添加によってプロテインキナーゼ活性および細胞増殖は促進された。これらの結果から、レギュカルチンはプロテインキナーゼ活性を阻害することで H4-Ⅱ-Eの細胞増殖を抑制していることが示唆された。
Inagaki, S   Yamaguchi, M    Journal of Cellular Biochemistry 82(4) 704-711 2001年 [査読有り] 肝ガン細胞(H4-Ⅱ-E)の培養液中にカルシウム結合タンパク質であるレギュカルチンに対する抗体を添加することにより、 H4-Ⅱ-EのDNAの合成が活性化されるとともに細胞の増殖が促進された。また、培地中へのレギュカルチンの添加はDNAの合成を阻害し、細胞の増殖を抑制した。さらに、種々のカルシウムシグナル抑制剤の添加によってもDNAの増殖および細胞増殖が抑制されることを確認した。これらの結果から、レギュカルチンは細胞のDNA合成を阻害することで肝ガン細胞の増殖を抑制していることが示唆された。
Misawa, H   Inagaki, S   Yamaguchi, M    Journal of Cellular Biochemistry 84(1) 143-149 2001年 [査読有り] カルシウム結合タンパク質であるレギュカルチンを過剰発現させた肝ガン細胞株(RC/H4-Ⅱ-Eトランスフェクタント)では、通常の H4-Ⅱ-E細胞 に比べてDNAの合成および細胞増殖が著しく低下した。また、培地への抗レギュカルチン抗体の添加により RC/H4-Ⅱ-Eトランスフェクタントの増殖は促進された。このことから、レギュカルチンが肝ガン細胞の DNAの合成および細胞増殖に深く関与しているというこれまでの報告を、その高発現細胞株を構築することによりサポートした。
Inagaki,S   Yamaguchi, M    International Journal of Molecular Medicine 6(3) 323-328 2000年9月 [査読有り] 肝ガン細胞(H4-Ⅱ-E)の培養液中にカルシウム結合タンパク質であるレギュカルチンを添加することにより、細胞内のプロテインチロシンホスファターゼの活性が阻害され、また、細胞増殖が抑制された。本現象は抗レギュカルチン抗体を添加することにより回復することから、レギュカルチンは、H4-Ⅱ-Eの増殖に関与するプロテインチロシンホスファターゼの活性を阻害することによりガン細胞増殖を抑制していることが示唆された。
書籍等出版物 建帛社 2022年3月 発酵調味料の項目を担当した。味噌や醤油,酢等について、その製造方法や加工における成分変化、科学的特徴等について解説した。
宮尾茂雄・北尾悟編著、稲垣秀一郎、他9名 |
光生館 2017年3月 豆類、微生物利用食品(計10項)を担当した。豆類の種類や性状、化学成分、豆類の利用方法について解説した。また、アルコール飲料や発酵調味料、発酵乳製品等の微生物利用食品(発酵食品)の製造方法や製造過程の成分変化、健康機能等を解説した。 |
講演・口頭発表等 稲垣秀一郎   藤本紘加    日本食品科学工学会第70回記念大会 (講演要旨集P180) 2023年8月26日
稲垣秀一郎   住川真歩    第60回日本栄養・食糧学会 近畿支部大会(講演要旨集P37) 2021年11月27日
稲垣秀一郎   住川真歩   加藤誉弘    令和元年度 日本食品科学工学会 関西支部大会(講演要旨集P29) 2019年10月26日 アジアの糖化微生物であるMonascus pilosus、Mucor circinelloides、Rhizopus oligosporus、Saccharomycopsis fibligeraの米発酵物のメタノール抽出物および水抽出物が3T3-L1脂肪細胞に対して脂肪分解活性を示すことについて発表した。また、これらの発酵物から活性成分の探索を行い、強い水溶性を有する物質が活性物質の候補として上げられた。
滝田二千佳   稲垣秀一郎   池晶子    第37回日本食品微生物学会学術総会(講演要旨P45) 2016年9月 和歌山県湯浅町の伝統食品である金山寺味噌は、味噌汁に用いる普通の味噌と異なりそのままで食する「なめ味噌」であり、大豆と小麦を原料とした麹になすや瓜、生姜、シソなどの野菜を漬けこんで発酵させる独特の製法である。本研究では、なめ味噌の発酵過程における微生物挙動の調査と特異的酵母の探索を行ったところ、複数種の酵母と乳酸菌がその発酵に関与していることが分かった。
青島一紀   稲垣秀一郎   保井久子    日本微生物資源学会第21回大会(講演要旨集P7) 2014年9月 長野県木曽町の地域おこしのプロジェクトの一環として、本地域の土壌から納豆の発酵微生物や消臭剤の素材として有望な枯草菌の探索を行った。単離した計314株の枯草菌うち、納豆菌は21株であった。また、それ以外の枯草菌の中で7株において生ゴミ腐敗物のアンモニアや硫化水素等の発生を抑制する効果が見出された。
産業財産権 大豆煮汁は納豆や味噌等の大豆加工食品を製造する過程において副生するが、これを原料に用いて、米麹を添加し、酵母および酢酸菌を用いて発酵させることにより醸造酢を製造する方法について特許を申請した。その中で、製造した醸造酢にはトリプトフォールが含まれ、本物質がU937細胞に対してアポトーシス誘導効果を有することをDNA断片化試験および顕微鏡観察により確認できることを示した。また、制がん作用が期待できるトリプトフォールおよびその誘導体の本醸造酢からの単離・精製方法について示した。
資格・免許
件名 | 危険物取扱者(乙4類) |
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年月日 | 2010/01/00 | 概要 | 更新 消防法(第10条~第16条の9)で定められている規定に従い、勤務区域で用いる可能性のある危険物(引火性液体)の取り扱いに関する資格を取得した。これにより、自然科学分野における研究に用いる有機溶媒の管理および作業者の指揮をする資格を得た。 |
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