杉山 賢二, 小原 剛, 半谷 精一郎
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 100(500) 121-126 2000年12月8日
ディジタル放送では, 動画像フォーマットとして飛越し走査のほかに順次走査画像も用いられる.一方, 広く普及している受像機は飛越し走査であり, HDTVの場合も飛越し走査が多い.そこで, 供給画像として順次走査画像と飛越し走査画像の両方が使え, 再生画像は飛越し走査とする動画像伝送システムを提案する.本報告では, 飛越し走査画像に対する符号化方式として, 画像間予測処理の参照画像となるP(I)ピクチャーのみを順次走査に変換して, すべての画像間処理を順次走査で行う符号化手法を検討する.MPEG-2の順次走査符号化に上記手法を適用し, 飛越し走査画像を直接符号化する従来方法より有利なことを示す.