『Facets of English——英語英米文学研究の現在』(風間書房)編著(執筆担当:「序に代えて」「起源への回帰と使い回し:『雨に唄えば』(一九五二)における寓話的リアリティ」)、『小劇場演劇の過去・現在・未来』(ひつじ書房、未完)執筆(担当:八〇年代「小劇場演劇とはなんだったか:北村想作品からその歴史的必然と次代への影響を考える」)、『アメリカン・マインドの音声——文学・外傷・身体』(小鳥遊書房、2019年5月)編著(執筆担当:「現実(フェイス・ザ・ミュージック)に立ち向かえ――『気まま時代』(一九三八)における精神分析」)
Music in Modern and Contemporary Japan: Essays on Reception, Transformation and Cultural Flow (Palgrave)をはじめ、共著として執筆した論文については、いずれも出版社や他の執筆者の都合により刊行が遅れているが、2020年度中には刊行できる見込みである。
以下の二冊の編著を刊行した。
Music in the Making of Modern Japan: Essays on Reception, Transformation and Cultural Flows. (Palgrave Macmillan, 2021)
:アジア太平洋研究センター研究助成「アジア太平洋地域における情動メディアとしての西洋音楽の影響」の成果物として
『「地域市民演劇」の現在――芸術と社会の新しい結びつき』(森話社、2022年)
:科学研究費・基盤研究(B):「日本の地域素人演劇の包括的研究」(研究代表者:小田中章浩)の成果物として
授業評価アンケート(学生満足度)
良好(good)
研究業績(著作)
Music in the Making of Modern Japan. 『「地域市民演劇」の現在――芸術と社会の新しい結びつき』
Integrated English 641は英語英米文学科3年次の必修科目で、英語の4技能をバランスよく身につけるため1年次から3年次までに履修することが求められるIntegrated Englishの一科目である。
Integrated English 641では、デジタルネイティヴの学生たち向けに、インターネットで無料で利用できる高度な翻訳ツールDeepLをうまく使いこなすことでライティングの技能を高めることを目的とした。
英語ライティングの指導では、どうしても文法語法上の誤りの指摘に終始してしまい、本来の目的である「わかりやすく論理的に英文を書く」ことに教員も学生も十分な関心が向けられないきらいがあった。DeepLを使用することで、文法語法での誤りをさほど気にすることなく、パラグラフライティングを徹底すること、ディスコースマーカーを適宜用いて文章の論理的関係を明確にすることなど、ライティングの基本を学ぶことができるようにシラバス・カリキュラムを作成した。
その際、ライティングだけの指導にならないよう、英語を読み、聞いた上でそれらの要約を行うことを学生に課した。リーディングの教材とリスニングの教材は同じ主題を扱うが別の視点から論じられている。要約ではそのことに留意して、二つの教材がどのように論理的に関わっているかを明らかにすることを指導した。これは同様の趣旨で作成されているTOEFLライティングのIntegrated Taskの対策にもなるものとなっている。