プロフィール 東京女子大学・現代教養学部・心理コミュニケーション学科(コミュニケーション専攻)・教授. https://github.com/nabe33http://www.linkedin.com/in/takayukiwatanabehttp://www.researchgate.net/profile/Takayuki_Watanabe3/?ev=hdr_xprf https://twitter.com/nabe33 人間中心設計推進機構認定 人間中心設計専門家 1998年までは原子核・素粒子実験の研究に従事.岐阜県神岡鉱山の地下実験室で太陽を拝めない日々を送る.1999年秋から,日本の全盲の視覚障害者のための日英2ヶ国語音声化システムBilingual Emacspeak Platformの開発に取り組んだ.この開発プロジェクトは2001年度IPA未踏ソフトウェア創造事業に採択され,ジャパニーズ英語とネイティブ英語の2種類の発音を自在に使い分けられるバイリンガルシステムが完成した.2003年後半からはUniversalなWeb利用に研究の主眼を移し,Webアクセシビリティを学問としてとらえ,実証研究をベースに,技術から人・社会に至るまでの幅広い階層で,Webアクセシビリティ向上に結びつく研究・教育・社会活動に取り組んだ.2012年後半からは,音声とアクセシビリティや音声を用いたWeb利用に興味を持っている.2016年からは,情報デザインと人間中心設計を基本としたユーザビリティ,アクセシビリティ(特にWeb),ユニバーサルデザイン,UXデザイン,デザイン思考を学問の視点でとらえ,実証研究をベースに,技術から人・社会に至るまでの幅広い階層で,研究・教育・実践に取り組んでいる.また,2017年度後期からはプレイフルな学びを大学教員としての教育で実践すべく努力し,以前にも増して大学教育に熱意を燃やしています.2019年度はジェンダーの研究にも取り組んでいます.2022年からは,地球に負荷をかけない経済・社会活動の場として,ブロックチェーンを基盤にしたWeb3のSocial Designに力を入れて取り組んでいます. *研究とは関係ないのですが,ウルトラランニング(つまり,ウルトラマラソンのような100km以上のロード走,日本山岳耐久レースのような徹夜で走る数十km以上のトレイルランニング)にはまって,100マイルのトレイルランニングのレースを完走することを目指していました.物理学者時代は宇宙に興味がありましたが,ウルトラランニングの世界は,内なる宇宙である自分の身体と精神を探求する旅でもあります.
研究キーワード
Web3
,ブロックチェーン
,UXデザイン
,人間中心設計
,情報デザイン
,障害者
,情報福祉
,Human-Computer-Interaction
,Accessibility
研究分野
人文・社会 / デザイン学 / 情報デザイン,ユニバーサルデザイン
ライフサイエンス / リハビリテーション科学 / アクセシビリティ
情報通信 / ヒューマンインタフェース、インタラクション / アクセシビリティ,ユーザビリティ,ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
経歴
2009年4月
-
現在
東京女子大学現代教養学部心理コミュニケーション学(旧 人間科学)科 教授
2005年4月
-
2009年3月
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科 教授
2002年4月
-
2005年3月
東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科 助教授
1999年4月
-
2002年3月
湘南工科大学工学部情報工学科 助教授
1990年3月
-
1999年3月
東京大学大学院理学系研究科物理学教室 助手
受賞
2023年4月
EthGlobal Tokyo, The Graph: Pool Prize & Polygon: Pool Prize近藤晴輝 渡辺隆行
2007年5月
2007 International Cross-Disciplinary Workshop on Web Accessibility (W4A), Best Paper AwardT. Watanabe
2002年9月
Linux Conference, 最優秀プレゼンテーション賞,日英 2 カ国語 Emacs 音声化システム (Bilingual Emacspeak Platform)井上 浩一 切明 政憲 渡辺 隆行
論文
渡辺隆行   
繊維製品消費科学 63(1) 35-49 2022年1月 [査読有り]
渡辺隆行   吉川りな   
特許第6709427号 2020年5月 [査読有り]
渡辺隆行   
人間中心設計 15(1) 1-4 2019年6月 [査読有り]
Takayuki Watanabe   
Communications in Computer and Information Science 713 80-87 2017年 [査読有り]
WCAG 2.0 has played an important role on Web accessibility. Evaluation of Web accessibility is carried out to conform to WCAG 2.0. Authors and evaluators consult specific techniques of WCAG 2.0 to achieve Web accessibility. Web accessibility, howe...
Takayuki Watanabe   
ACM SIGACCESS 104 30-42 2012年 [査読有り]
MISC
金泉愛理子   渡辺隆行   
電子情報通信学会技術研究報告 113(481(WIT2013 67-92)) 133-140 2014年2月
池谷 恵   永田 結香   西本 卓也   渡辺 隆行   
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 112(475) 127-132 2013年3月
本研究は,スクリーンリーグNVDAにSpeacon (読み上げる言葉が音声として認識されなくなる程度までスピードを上げたもの)を実装し,見出し要素などのWebの構造を示すメタ情報をSpeaconによって提示する手法が,視覚障害者のWeb利用に有効であるかどうかを調べることが目的である.視覚障害者9名を対象に,既存のNVDA-AとSpeaconを実装したNVDA-Bそれぞれで実験用サイトを被験者に操作させ,各条件でのタスク達成率,ユーザビリティ,メンタルワークロードを比較した.その結果,両者...
Takayuki Watanabe   
Newsletter, ACM SIGACCESS Accessibility and Computing 04 30-42 2012年9月
稲垣 望   塩屋 晶子   渡辺 隆行   
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 111(472) 67-74 2012年3月
効果的,効率的にウェブを利用するには,目的の情報を的確に検索する能力が必要である.一口に高齢者といっても実際は多様なので,本研究では,特定の高齢者3名を対象に調査と実験を行い,ウェブの利用目的と情報検索を行なう際の特性を明らかにした.その結果,今回対象とした高齢者は,現実世界の目的に対する手段としてウェブを使用していることが分かった.また,ウェブを利用する際に困ったことが生じているにも関わらず,困っていないという矛盾した発言が見られた.さらに,複数回間違ったページを閲覧する,検索語の設定が...
阿内 理紗   牛込 彩奈   渡辺 隆行   
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 111(472) 95-100 2012年3月
本研究は, Webコンテンツの構造を表す要素である「論理的な構造」及び文字の装飾である「視覚的な表現」をどのように音声化すればWebを音声で聞いたときにわかりやすいかという問題に焦点を当て,女子大生24名を対象に,了解度とメンタルワークロードの2つの側面から検証する実験を行った.いくつかの音声表示の方法を比較した結果,「論理的な構造」においては速く読まれるSpearcons,「視覚的な表現」においてはSpearconsとサイン音が同程度に適切であるという結果が出た.しかし,視覚的な表現には...
書籍等出版物
https://www.soumu.go.jp/main_content/000882186.pdf 2023年5月
渡辺隆行(担当:単著)
ツギノジダイ(朝日新聞社Webメディア) https://smbiz.asahi.com/ 2023年4月2日
渡辺隆行(担当:分担執筆)
リスクマネジメントTODAY 2023年4月
渡辺隆行(担当:分担執筆, 範囲:第9章 高齢者における使いやすさ評価と製品開発への活用/第4節 高齢者・障害者も使えるWebのユーザビリティとアクセシビリティ)
技術情報協会 2023年3月31日 (ISBN:9784861049392)
渡辺隆行(担当:その他)
月間宣伝会議 2018年8月
講演・口頭発表等
渡辺隆行   
日本Webアクセシビリティ推進協会 セミナー 2017年5月26日 [招待有り]
渡辺隆行   
規格の策定者が解説する JIS X 8341-3:2010 2010年9月 情報通信アクセス協議会・ウェブアクセシビリティ基盤委員会,ITRC(日本学術振興会産学協力研究委員会・インターネット技術第163委員会)・ UAI研究会 [招待有り]
1) 改正版JIS策定の背景
2) JIS改正原案を作成中に気付いた課題と対処
3) 基盤委員会の立ち上げと概要
4) 「JIS X 8341-3:2010 解説」から
・公開資料の使い方
・ウェブアクセシビリティ概論
5) 規格票を見ながら
・改正版JISの特徴
・主な箇条の説明
渡辺隆行   
TCシンポジウム2010 2010年8月 テクニカルコミュニケーター協会 [招待有り]
1. ウェブの可能性
2. ウェブアクセシビリティ概論
3. JIS X 8341-3:2010の概要
4. JIS X 8341-3:2010に対応したコンテンツ作成
5. 達成基準を満たすコンテンツを作成する例
6. JIS X 8341-3:2010に対応した試験
7. ウェブアクセシビリティ基盤委員会が公開している資料の使い方
8. おわりに
渡辺隆行   
ウェブアクセシビリティ推進協会発足イベント 2010年4月 [招待有り]
渡辺隆行   
第16回ヒューマンインタフェース学会セミナー 「改正迫るウェブアクセシビリティの規格(JIS X 8341-3)の改正のポイントと動向」 2009年12月 ヒューマンインタフェース学会
2004年に制定されたウェブコンテンツのアクセシビリティ規格JIS X 8341-3が,今年度中に改正される予定です。JIS X 8341-3の改正原案はW3CのWCAG 2.0(Web Content Accessibility Guidelines 2.0)を含んでいますので,技術に依存しない形で要求事項をまとめている,客観的評価が可能な形で要求事項を記述している,認知障害・言語障害・学習障害にも配慮している,などの特徴を持っています。一方、改正版JISに基づいたウェブコンテンツを作成...
その他
・特定非営利活動法人ウェブアクセシビリティ推進協会(JWAC)・理事長
・特定非営利活動法人 支援技術開発機構(ATDO)理事
・令和4年度総務省調査研究「障害者の利便増進に資するICT機器等の利活用推進に関する調査研究」電子書籍サイトのアクセシビリティ向上に資する検討会・座長(2022年10月~2023年3月)
・特定非営利活動法人ウェブアクセシビリティ推進協会(JWAC)・理事長
・日本学術振興会 産学協力インターネット技術研究委員会(ITRC)UAT分科会 副査
・特定非営利活動法人 支援技術開発機構(ATDO)理事
担当経験のある科目(授業)
Interaction Design Project (慶應義塾大学SFC大学院)
情報コミュニケーション論I,II (東京女子大学 大学院)
コミュニケーション研究演習(情報とコミュニケーション)I,II (東京女子大学 大学院)
(学部1年次)人間科学概論IIB (東京女子大学)
(学部)コンピュータIID(Unixリテラシ) (東京女子大学)
委員歴
2022年10月
-
2023年3月
令和4年度総務省調査研究「障害者の利便増進に資するICT機器等の利活用推進に関する調査研究」電子書籍サイトのアクセシビリティ向上に資する検討会 座長
2022年4月
-
2023年3月
文部科学省・大学設置・学校法人審議会大学設置分科会 委員