研究者業績

中谷 和人

ナカタニ カズト  (Kazuto Nakatani)

基本情報

所属
京都先端科学大学 人文学部 歴史文化学科 非常勤講師
甲南女子大学 国際学部 多文化コミュニケーション学科 非常勤講師
京都中央看護保健大学校 看護学科 非常勤講師
大阪大学 大学院人間科学研究科 非常勤講師
兵庫県立大学 環境人間学部 非常勤講師
藍野大学 看護学科 非常勤講師
学位
修士(人間・環境学)(京都大学)

連絡先
kazuto_nakhotmail.com
J-GLOBAL ID
201801021350037786
researchmap会員ID
B000303213

芸術と生の関係について、文化人類学の立場から研究しています(フィールドは日本とデンマーク)。また、近年は地質学的なものにも関心をもち、芸術的創造における人間の心身の活動を、鉱物や岩石(あるいは地層や地質の全体)を生み出す大地の活動とのアナロジーによって考えられないかと構想中です。

※カバー写真はデンマーク・ユラン半島中部にある古い教会で、手前にはヴァイキングの集住跡が広がっています。二つの「カミ」が接するこの地で、いまどんな対話が交わされているのでしょうか…。


論文

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  • 花田里欧子, 中谷和人
    東京女子大学心理臨床センター紀要 (8) 61-67 2018年  査読有り
  • 中谷和人
    文化人類学 77(4) 544-565 2013年3月  査読有り
    芸術人類学にとって目下最重要の課題は「表象主義」の克服にある。ここでいう表象主義とは、芸術に関する諸問題を何であれ世界の「再現/表象」の問題に還元して理解する立場を指す。相対主義にせよ構築主義にせよ、従来の視点の多くがこの立場を共有してきた。だが表象主義は、外的世界と内的世界の二項対立を前提とするがゆえに、究極的には芸術の営みを私たちが生きるこの世界から排除し、いわば神秘化することへとつながる。知覚心理学者ギブソンを嗜矢とする生態学的なアプローチは、こうした表象主義とそれが依拠する二元論を乗りこえるための一方策となりうる。人間と環境の相互依存性を原則とする彼の視角は、メルロ=ポンティの現象学的身体論や絵画論にも通底する。またこの視角が含意するプラグマティックな存在論は、ジェルの芸術論とも基本的な考えを共有する。これをふまえ、本論ではデンマークの障害者美術学校における知的な障害のある人たちの絵画制作活動を検討する。活動現場で注目すべきは、一見謎めいた生徒たちの制作が、実際にはその周囲の事物との緊密なかかわりあいのなかで実現している点である。制作に関わる技能や動機づけは、その内的特性にも外的要因にも還元しえず、身体を具えたかれらと環境との共働や交流にこそ成立する。一方、制作された作品が既存の社会関係や実践を予想外の方向へ導くこともある。作品はいったん出来上がると環境の一部となり、制作者本人を含む行為者たちに新たな行為の可能性を提供する。作品を介してもたらされた世界との新しい関係は、制作者自身の自己関係へと還流し、後続する制作のための新しい土台ともなる。本論では、こうした障害者美術学校における絵画制作活動を事例に、制作から作品の働き、その生への接合までを一連の出来事として捉えなおすことで、従来の芸術人類学で支配的だった表象主義を真に克服する「芸術のエコロジー」をめざす。
  • 中谷和人
    文化人類学 74(2) 215-237 2009年9月  査読有り
    1980年代の半ば以降、「芸術」や「芸術作品」という現象やモノをいかに論じるかは、人類学にとって最も大きな課題の一つになっている。従来の議論では、しばしば美術界やその制度的・イデオロギー的なシステム(「芸術=文化システム」)への批判、あるいはそれに対抗するかたちでの文化の差異の生産や構築に焦点が当てられてきた。だがその視角は、「異議申し立て」や「交渉」を行なう自律的な主体の存在が前提とされている。一方アルフレッド・ジェルは、「芸術的状況」や「芸術作品」を美術制度との関わりによっては規定しない。ジェルにとってそれらの存在を証明するのはモノとエージェンシーを介して生じる社会関係であり、またその関係は「エージェントのバイオグラフィカルな生の計画」へと結び付けられねばならない。本論文は、現代日本において障害のある人びとの芸術活動を進める二つの施設を事例に、その対外的な取り組みと実践の状況を検討する。一方の施設は、「アール・ブリュット/アウトサイダー・アート」という美術界の言説を逆手にとって利用することで自らの目的を達成しようとする。またもう一方では、こうした美術界の一方向的なまなざしから距離をおき、自らの「アート」を自らで決定しようと試みる。本論では、各施設が展開する戦略と運動を跡づけるとともに、活動現場での相互行為や社会関係がいかに多様な創作・表現(物)を生みだしているか、またそれら「芸術(アート)」の多元的な意味が当事者の生の文脈とどのように接合しているかを解明する。

MISC

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書籍等出版物

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  • 大村敬一 編 (担当:共著, 範囲:第9章 芸術―「仮構作用」の創造力)
    以文社 2023年12月 (ISBN: 9784753103812)
    人類学者の大村敬一さんを主任講師として、放送大学で2020年に制作されたオンライン授業(配信は翌年から)の内容が書籍化されました。大村さんという最高の聞き手を前に、人類学者たちが「今」を語った対話篇です。私は第9章の「芸術――『仮構作用』の創造力」を担当させていただきました。これまでの研究の一部を、なるべく平易に、率直な言葉で語っています。
  • 佐藤知久・比嘉夏子・梶丸岳 編 (担当:分担執筆, 範囲:交響するコミュニケーションの思想―菅原人類学の〈わかりづらさ〉とその可能性)
    ナカニシヤ出版 2015年4月 (ISBN: 9784779509100)

講演・口頭発表等

 9

担当経験のある科目(授業)

 13

所属学協会

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共同研究・競争的資金等の研究課題

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社会貢献活動

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