大嶋 隆史   戸田 幸介   木之下 博   藤井 正浩   
機素潤滑設計部門講演会講演論文集 2012(12) 169-170 2012年4月
本研究では,CNT薄膜とSUJ2球を用いてミリニュートン荷重下で摩擦摺動試験を行った.その結果,CNT薄膜の摩擦挙動は,摺動初期に摩擦係数が高い値を示すが,直ちに下がり始め定常状態になる傾向があった.また,CNT薄膜の凝着力はほとんど検出されなかった.試験後のCNT薄膜の表面形状をレーザー顕微鏡を用いて観察した結果,摺動痕が形成されているのが確認でき,荷重を増すごとに深くなっていった.