石塚周子   平田富士男   
ランドスケープ研究 72(5) 767-770 2009年 [査読有り]
都市の緑には、公園緑地や街路樹に代表される公共の緑と農地や個人住宅の庭に代表される民有の緑がある。これらの緑は気象緩和やCO2吸収といった直接的な環境への効果だけではなく、美しいまちの景観を形成し、周辺住民にとって身体的・心理的に快適な空間を提供するなど様々な効果を持っており、たとえ民有の緑であっても公的な機能を有する資産としての側面があると言える。緑の確保・維持には、相応のコストが必要であり、設計施工を行う開発事業者や、その後の管理を担う所有者の緑に対する意識の違いが、緑の量・質に大きく...