柴田 しおり   柴田 真志   片山 恵   吉岡 隆之   平田 雅子   
日本看護研究学会誌 23(5) 43-53 2000年12月 [査読有り]
12名の女子大学生を被検者とした.被検者は二つの異なる方法の起き上がり援助を行った.一つは一般的にこれまで用いられてきた方法(A法)であり,もう一つは力学的根拠に基づいて開発された方法(B法)であった.起き上がり援助実施時に,酸素摂取量(VO2),心拍数及び筋電図を測定し生体負担の指標とした.VO2及び心拍数はA法の方がB法に比べ有意に高かった.A法の右上腕二頭筋及び脊柱起立筋の筋電図積分値(iEMG)はB法より有意に高く,一方大腿直筋のiEMGはA法が低値を示した