横谷 祥史   酒井 龍   藤井 健作   棟安 実治   森本 雅和   
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 112(292) 17-22 2012年11月
2チャネル適応フィルタシステムにおいて,参照信号間の相関が未知系の同定に障害となることが知られている.これは,参照信号に含まれる独立成分利用することにより解決することが可能であるが,この独立成分を取り出すための演算量が多いという問題がある.本論文ではこの問題の解決法として,適応フィルタの係数更新アルゴリズムを周波数領域におけるブロック実行型とすることにより,演算量が大幅に削減されることを示す.