円谷 友英   市橋 秀友   田中 英夫   
知能と情報 16(3) 244-252 2004年
本研究では,DEAにおける区間効率値の改善方法を提案する.従来のDEAは,当該事業体に対して仮想出力の仮想入力に対する比の相対的な最大値を効率値として,事業体にとって有利な重み付けを行い評価する手法であるといえる.それに対して,真の効率値が存在する区間として区間効率値を求める手法が提案されている.区間効率値は,有利な立場からの評価である上限と不利な立場からの評価である下限により定められ,上限は従来のDEAによる効率値と一致する.下限は,従来のDEAでは最大効率値を求めるのに対して,最小効率...