三苫 美和   東 ますみ   石垣 恭子   福島 美幸   谷水 正人   西村 治彦   
医療と社会 30(4) 459-478 2021年3月
本研究の目的は、がん相談支援センターに蓄積される相談記録に対する体系的なデータ活用への第1段階の取り組みとして、相談記録の1年分(9,451件)を対象に、相談内容項目と相談記録文に対して共起性分析とテキストマイニングの手法を用いて相談内容を構造化し、そのパターンと傾向を明らかにすることである。その結果、まず、相談内容項目の組み合わせパターンを可視化できた。次に、各項目の相談記録文における共起関係のネットワーク図に基づいて、「受診方法・入院」では、がんの疑いやがんの診断後にがんの専門病院を受...