田中 更沙   伊藤 美紀子   
Clinical Calcium 25(7) 1057-1062 2015年6月
腎性骨症は慢性腎臓病(CKD)またはその治療に伴い起こる骨組織障害の総称であり、腎機能の低下に伴うミネラル代謝異常により骨代謝に異常をきたす病態である。ミネラル代謝異常改善のため、P、Caの管理が重要であることが明らかとなっている。CKD患者における特徴的な栄養障害としてprotein-energy wasting(PEW)が知られており、生命予後と強く関連する。このようにCKD患者において食事療法は治療において大きな役割を占めており、腎性骨症においてもP、Caの管理および全身の栄養状態の...