中川 康江   荒川 満枝   木下 隆志   
鳥取看護大学・鳥取短期大学研究紀要 (78) 15-18 2019年1月 [査読有り]
日本において精神疾患を有する患者の治療・療養は、長期入院治療に委ねてきた経緯が存在する。法的背景において、精神障害者の地域移行化はすすめられているが、2002年からの10年間において、退院後の家庭復帰者は減少傾向にあり、転院・院内転科者は維持したままである。障害者の地域移行を支えるために、精神疾患をもつ当事者にとっての就労は、退院後の地域移行先であり、拠りどころである。そこで、精神に障害を持つ当事者が地域での生活を定着させるため、就労支援事業所で就労に従事する当事者の意見を、調査・分析した...