竹田 直樹   八木 健太郎   
日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 66 8-8 2003年
1976年、八王子市において彫刻設置事業と彫刻シンポジウムは始めて融合する。本報では、この出来事以前の彫刻シンポジウムの内容と変遷、思想を分析し、両者の融合のあり方について考察した。結果として、設置事業の主体である八王子市は、彫刻シンポジウムの物質的側面にのみ関心を示し、思想には関心を示さなかったことがわかった。そのため、彫刻シンポジウムが1960年代と70年代に模索した理想は、その後の彫刻設置事業の中で失われていくことになった。両者の出会いは不幸なものであった。