家政学部

金子 健彦

カネコ タケヒコ  (Takehiko Kaneko)

基本情報

所属
和洋女子大学 家政学部 健康栄養学科 教授

J-GLOBAL ID
201201043158609422
researchmap会員ID
7000000270

論文

 158
  • Naoko Inamura, Takehiko Kaneko
    Oral Frailty Awareness and Singing Habit-Oral Frailty Association in Japanese General Adults 16(12) 23-42 2024年12月  査読有り責任著者
  • Naoko Inamura, Takehiko Kaneko
    Global Journal of Health Science 16(3) 32-42 2024年3月  査読有り責任著者
  • 高野,栞, 金子,健彦, 鈴木,敏和
    和洋女子大学紀要 65 139-148 2024年3月  査読有り
    【目的】 ビタミンDはカルシウム代謝に関わる脂溶性ビタミンとして知られている。近年、ビタミンDの不足者と心の健康の関連や、ビタミンD結合タンパク質をコードするgroup-specific component(GC)遺伝子の一塩基多型(SNP)と血中25-ヒドロキシビタミンDレベルの関連が報告された。そこで、心身的な健康状態やビタミンDサプリメントの心身的な健康状態改善効果にビタミンDの栄養状態が関連するか、さらにGC 遺伝子の一塩基多型とビタミンDサプリメントの心身的な健康状態改善効果の関連について見出すことを本研究の目的とした。 【方法】 本試験に同意した若年女性健常者76名を対象に、食物摂取頻度調査票を用いた栄養調査、外出時間や日よけ対策に関するアンケート調査、2か所(rs7041、rs4588)のGC遺伝子SNP型の調査、および4種の心身的な健康状態に関するアンケート調査(ベックの抑うつ質問票-II:BDI-II、特性不安尺度:STAI、知覚されたストレス尺度:PSS、Cook-Medleyの敵意スケール:Ho)を行った。その後90日間ビタミンDサプリメント(ビタミンD3として25μg/日)摂取させ、90日後に再び精神的な健康状態に関するアンケート調査を行った。 【結果】 栄養調査および外出時間や日よけ対策調査から試験参加者をビタミンD充足群と不足群に分けると、不足群において、心身的な健康状態のうち、BDI-IIのスコアが充足群と比較して1.5倍高かった。90日間のビタミンDサプリメント摂取により、不足群でBDI-IIスコアが有意に低下した。2か所のSNP型を合わせ、白人に多いSNP型所有者をグループ1、その他の者をグループ2と2群に分け、心身的な健康状態に関するアンケート調査の結果を比較したところ、サプリメント摂取前ではグループ1の方がグループ2よりもBDI-IIスコアが有意に高かった。また、ビタミンDサプリメント摂取によるBDI-IIスコア低下はグループ1でのみ観察された。 【考察】 若年女性において、ビタミンDが不足している人では抑うつ度が高まること、ビタミンDサプリメントによるうつ症状改善効果は、特にビタミンDが不足している人に有効である可能性が示唆された。また、グループ1の若年女性は抑うつ度が高く、ビタミンDサプリメント摂取によるうつ症状改善効果は、グループ2の者よりも高いことが示唆された。
  • 鈴木,敏和, 高野,栞, 元山,礼奈, 金子,健彦
    和洋女子大学紀要 65 127-138 2024年3月  査読有り
    【目的】 食物繊維を含む食品やたんぱく質を含む主菜の摂取は、主食摂取による体内への糖質の吸収を穏やかにする働きをもつ。近年では、食事の食べる順番を変えることで血糖値の上昇を緩やかにする「食べ順ダイエット」が注目されている。本研究では、フラッシュグルコースモニタリング装置のFreeStyleリブレを用いて、食材の組み合わせや食べる順番が及ぼす間質液グルコース値上昇の抑制の効果およびその個人差を検討した。 【方法】 本試験に同意した若年女性健常者17名を対象にFreeStyleリブレを上腕部に装着させ、朝食の摂取より3時間にわたり15分間隔で間質液のグルコース値をモニターした。食事は、白飯150 g、キャベツ150 g( 食物繊維として2.7 g)、えん麦ふすま10 g(食物繊維として2.5 g)、焼き塩鮭80 gを用いた。間質液グルコース値上昇の比較は、食後2時間および3時間のグルコース値上昇曲線下面積(iAUC0-2およびiAUC0-3)を用いた。 【結果】 白飯のみ摂取の対照試験では、17名のiAUC0-2 は、6.81 ~ 1.69 mM・hと大きな個人差が見られた。上位9名をH-グループ、残り8名をL-グループとし、キャベツ摂取後に白飯摂取、白飯と焼き塩鮭摂取、キャベツ摂取後に白飯と焼き塩鮭摂取の3実験条件で比較すると、H-グループでは、キャベツや焼き塩鮭による間質液グルコース値上昇の抑制効果ならびにキャベツと焼き塩鮭の相加効果の傾向が見られた。しかし、L-グループでは3条件すべてで抑制効果は見られなかった。キャベツをえん麦ふすまに替えた場合も同様にH-グループとL-グループの差が見られた。 【考察】 食物繊維を含む食品の事前摂取やたんぱく質を含む主菜摂取による間質液グルコース値上昇を緩やかにする効果は、白飯摂取後に間質液グルコース値の上昇しやすい人には効果があるが、元々上昇しにくい人には効果が小さいことが示唆された。

MISC

 16

共同研究・競争的資金等の研究課題

 3